どうも、永田です。
では、CMC 通信始めていきます。
今日のテーマは「8対2で話すとちょうどいい」ということで、
「8対2 」
と聞くと、勉強熱心な人は「あれのことだな」となるんですが。何のことかというと…
「8割が聞く、2 が話す」
ということで、
「自分が話すより、相手に話させる。その方が 会話がうまくいくよ」
というよくあるメソッドの1つだと思うし、これ自体は手垢がついてる。
で、今日はそういう話じゃなくて、「話す・聞く」じゃなくて、「話すだけ」です。8対2 というのは「話す時の内容の割合」です。
何の割合かというと、
【同じ話と新しい話の割合】
です。8が同じ話、2が新しい話。
つまり、毎回毎回目新しい話をするんじゃなくて、8割は同じ話でいけますよ、と。逆に、そのマインドセットが重要ですよ、というのが今日のお話になります。
・・・
はい、じゃあ、「同じ話が大事」ということで、なぜ大事なのかをお話ししていきたいんですけど。
口下手あるあるで、なぜか
【毎回、同じ話をしてはいけない】
という思い込みがあるんですね。これ、僕だけかもしれないんですけど、そういう思い込み(みんなに)あるんじゃないかなと思います。
というのも、例えば、学校時代の話になりますが、友達と
「テレビにでた唐揚げ屋」
で食べて美味しかった。そういうことがあって、「美味しいね」と言いながら、ランチした、と。
それを、家に帰った時に全く話さない。
「今日の昼、こういう唐揚げ屋で唐揚げ買って食べたよ」
みたいなことをなぜか家に帰って話せばいいのに、話をしない。なぜなら、友達とその話をしたから。自分の話じゃないから。みたいな感じで、話さない。こんななことをなぜか僕はやっていました。
もう1個例があって、よく覚えてるエピソード なんですけど、友達同士で盛り上がった話。
友達の中に車好きの奴がいて、そいつがバイトを1年ぐらいやって何十万か貯めて、「中古の安い車」を買った。
で、楽しんでドライブしてたんだけど、信号で止まった時に後ろから思いっきりぶつけられて、その車がぺしゃんこになってしまった(苦笑)1ヶ月で廃車になっちゃった、みたいな。
そういう残念な話をして、そのままその友達の他の友達がからかって笑い話にしてた、と。そういう話を昼間して、学校でしてたんだけど、家に帰ってからしない、みたいな。
ブツブツ途切れてるんですね。友達との会話・家族との会話が別々で、僕が話したわけじゃないんですけど、「聞いた話」を家でしない。「同じ話」を家でしない、みたいな。
こういうのが口下手なんです。
だからこれは、友達に話したら、家族と話せない、みたいな。なぜかそこにブレーキをかけてるということ。
・・・
じゃあ話し上手はどういう思考パターンかというと…
【同じ話を延々とする】
ということです。
例えば、僕の妻なんかおしゃべりなんですけど、家に帰って僕に「子供の幼稚園の様子」を話す、と。そうすると、食事しながら話した後に、親に電話かけたりするんですけど、家族にまた同じ話をするんです。僕の目の前でその話を聞いてるんだけど、躊躇なく「同じ話」をし始める。
僕に話して家族に話すのはいいんですけど、僕に同じ話をしたりするんですね(苦笑)2回話したりする。
「それ、もう聞いたよ」
みたいなツッコミをしょっちゅう入れるんですけど、そうやって同じ話をすることに何の躊躇も持ってない。
で、僕の母親も同じ話をしょっちゅうするし、父親からも同じ話を聞かされたりするんですよ。「その話、前聞いたよ」みたいなことをする、ということです。
それだけじゃなくて、例えば、「若い男性」でもおしゃべりの人はしてます。
僕の研究室の後輩におしゃべりな後輩が1人いるんですけど、よく覚えてるエピソードとしては、僕が研究室に行ったら、
「聞いてください。聞いてください」
みたいなことで、何か特別な話題があってそれを得意そうに話す、と。
その話が終わった直後に、また別のやつが研究室に来て、そいつに向かって「同じ話」をして、さらに後から来たやつにまた話す。3回連続とか4回、5回連続で同じ話をしてるのを僕はそこで見てる、みたいな。
そういうおしゃべりなやつがいるので、同じ話をすることに全くの躊躇がないし、チャンスとばかりに話していうことする。
で、おしゃべりな人というのは「同じ話をすること」に感覚的に重要性を知っているということだし、会話は基本、同じ話を繰り返しでいいんです。「新しい話」は2割ぐらい付け加えればいい、ということです。
・・・
その重要性は分かった。じゃあ、残り2割は新しい話だけど、その時になにか注意することないの?ということで…
いろいろありますけど、今回の話にちなんで1つお伝えすると、
【「新しく話すこと」というのは1回目なので、拙く、うまく言えない】
ということですね。
例えば、「ラーメン屋」に行った話をする。
「こういうラーメン屋、行ったんだよ」
って言いながら、いった「(店の)名前」がわかんない・思い出せない時に、口下手な人は、
「あ、名前が出てこない…あれ???」
みたいなところで止まるんだけど、おしゃべりの人は、
「ラーメン屋の名前を忘れたんだけど、こういうことがあって〜、このラーメンを食べたら、すげえ美味しかったんだよ。是非、食べてくれ」
みたいな話をすると思うんですね。
で、その後、2回目にしゃべる時に調べ直してもいいし、大抵しゃべった後に名前が出てきたりするので。そうすると2回目に、その名前と一緒に「こういうラーメン屋です」みたいなことを言う。
(説明も)うまくやるし、言い回しとか表現とか、状況説明がやたら上手くなってるんですね。2回目、3回目と、さらに上手くなる。
みたいことで、「新しい話」をする時も、1回 、2回、3回とうまくなるので、1回目のつたないしゃべり方は気にせずに喋ってしまう。
「1回とりあえず喋っとこ」
で、次の人にうまく言える。そういうスタンス、そういうのを感覚的におしゃべり上手は知ってて、やってるわけです。
(口下手は)「言えなかった」みたいなショックを受けて、2回はやめちゃったりするので、新しい話をする時も、
「1回目は下手だから、捨てる」
つもりで話す。みたいなことでやっていくといいと思います。
・・・
ということで、
【同じ話を繰り返す重要性】
についてお話ししました。
ここら辺は、「口下手改善物語」でお伝えしたことです。「同じ話をする」というコツがある。
ということなので、仕事でプレゼンする人は感覚的にわかると思うんですね。
プレゼンも、1回練習して終わりじゃなくて、同じスライドを使って何度も声に出して練習するというのが、プレゼンの上達法である。
で、雑談もプライベートの話なので仕事とは関係ないんだけど、仕事と同じように、「同じ話」をプレゼンを練習するかのように繰り返すと、その話・ネタ自体を話すのが上手くなるし、話す技術がそこで磨かれるということなんです。
2回目は出てきますから、言い回しも。
冴えた言い回しも思いつくようになるんです、2回目となると。3回、4回やると、その話が定着して、いつでも取り出せる、みたいなことなので。
同じ話を繰り返すというのは何度もお伝えしていますが、口下手改善のコツ・最重要なコツになるので、覚えておくといいと思います。
ということで 、
「8対2でちょうどいい」
というマインドセットのお話です。8割は「同じ話」でいいし、「新しい話」も繰り返していこうということです。
同じ話をすることの重要性を改めて今日お伝えしたました。
以上になります。
では、ありがとうございました。