どうも、永田です。
では、CMC 通信始めていきます。
今回のテーマは「交通事故にあった場合、どうすればいいのか?」という話になります。
交通事故といっても非常に軽い内容なので、そこはご心配いらないんですが、聞いてみてください。
宮古島に先週行ったんですが、帰る日の前日の朝7時、フロントから電話がかかってきた。
「事故が起きたので来てください」
ということです。
内容としては、台風が近づいていたので強風に煽られて、隣の車は駐車場に停めてあったんですけど、そのドアが強風でバンと開いてしまって僕の車のミラーに当たった。で、警察呼ぶから来て欲しい、と。
僕は、つまり、被害にあった方ですね。そして、ミラーなんですけど、ほとんど見た感じ傷もないし、損害もほとんどゼロに近かったから良かったんですけど。
今回の話というのは、その事故を起こした相手、不注意なんですけど、その
【相手の振る舞い方が微妙】
だったなという話です。
・・・
どう微妙だったのかというと…
朝、フロントに行って相手は来てなかったので 待ってた。相手が来た、と。で、真面目そうな理系の20代の男性。30なのかな かもしれないんですけど。
ひょろひょろしてて覇気がない。話し方もか細い声なんです。動きもなんか…。緊張してたのかわかんないですけど、喋り方もぎこちないし、「もしかしたらオタク系かな?」という印象でした。
それは別に個人の問題なのでいいんですけど、
【謝り方が良くない】
ということなんですね。
仮にも一応、交通事故で警察呼ぶぐらいの「損害」を相手に与えてるわけです。内容はそんなに大した額も発生してないんでいいんですけど、とにかく迷惑かけた。
だけども、やってきて第一声が、
「始めまして。あ、よろしくお願いします。…朝早くにすいません。時間的に大丈夫でしょうか?」
みたいな。(声が小さくて)聞き取りも結構難しかったんですけど。で、その後で何も言わないわけですよね。謝罪ないんですよ。
まず第一声はちゃんと頭を深々と下げるところだろうっていうことなんですけど…
「じゃあ、どうしましょうか?」
みたいな。「おいおい(謝罪は?)」みたいなことだったんですよね。
事故としては大したことないんだけど、一応、損害発生してるし、事故検証しないといけないから時間も朝から取られてるわけですよね?予定も狂ってるわけですから。ここはめちゃくちゃ頭下げるところですね。
なのに、【明確な謝罪の言葉】がない。
会釈程度 なんですね。「すいません」と聞こえるか聞こえないか程度で。「何に対して、すいません?」と(ツッコミ入れたくなる)。「朝早く、すいません」だから、それはまずいなと思ったわけです。
じゃあ、どう言えば言うのが正解というか、ちゃんとしてるのかと言うと、まず第一声、
「この度は、大変なご迷惑をおかけしました。私の不注意で、お車に傷をつけてしまいました。誠に申し訳ありませんでした」
と頭を下げる。これがちゃんとした対応ですよね。訓練された社会人とか営業マンなら、必ずさっと第一声でやるんですけど。「おはようございます」みたいな感じで、「朝早く、すいませんね」みたいなことではないんですね。
一応、注意しておくと、誤解がなくように言っておくと、僕はキレてないです。特に気にもしない。多分、ドアにぶつけた程度で大したことないし、レンタカーだから実害を被ることもないですね。保証に入ってるので、お金もかからない。
ただ、この謝り方自体は、ブチ切れる人が他にいるだろうな、ということを気になったわけです。
・・・
というのも、僕はこういう経験があったんです。僕が事故を起こしたというか、
【ぶつけた経験】
やエピソードがあるんです。
というのも、以前、ゴールデンウィークでサービスエリアで車を止めてて、そこでトラブルが起きた。
サービスエリアで家族でランチして帰る時に、荷物を持って行った、と。で、車と車の間を通り抜けようとした時に妻に呼ばれて振り返ったら、そのでかいカバンがミラーにぶつかってしまった。
子供の服が入ってたので、柔らかいカバンだった。触れた程度だったので、損害は実際何もなかったし、その時も何もないだろうなと思ったわけです。
なので、「何もないな」と思ったんだけど…
その車にたまたま、1人だけ奥さんが乗り合わせて、パチッと目があったわけです。大したことないと思ったので、会釈で済ませた。とま、これが先ほど偉そうに言った僕も、同じことやってたんです。
【会釈】で済ませてしまった。
柔らかいカバンが触れたけど、ごめんなさい的な。「警察を呼ぶほどじゃ、さすがにないだろう」ということで、ミラーも確認して帰ったんですけど。
で、車のところに戻った後で、旦那がすごい形相で呼びに来たんですね。
「おい。ぶつけといて何もなしか?!」
みたいな。めっちゃ顔が真っ赤でしたね、めちゃくちゃ。連れ戻されて、「ミラーが曲がったぞ」と説明しだすんですね。ブチ切れながら。
そのブチ切れ方がすごくて、「ゆでダコ」みたいになってた(苦笑)。あんなにカッカする人は初めて見たんですけど、怒るのもしょうがないと思ったんですけど。
で、ミラーが曲がってたと思って、確かに角度は曲がってた。僕が確認してた時より 曲がってる気がしたんですけど、確かに変な方向に曲がってるな、と思って。
「やってしまったのか?」と思って焦ったんですけど、どうもその車はそういう仕様、そういう角度に曲がる仕様だったんですね。本人が怒りながら説明しながら、何度もすごい角度で曲げてくるんですよね。
実際、その時僕は内心思ったのは、口には出してないんですけど、
「もし壊れていたとしたら、その旦那のせいだ な」
っ と警察に言おうと思ったですね(苦笑)そういうツッコミを内心してたんですけど。まあそういうことを言う雰囲気じゃなかったので、黙って聞いてましたけど。まあ、実際、実害はほぼゼロだったということ。
でも、さすがに謝り方がよくなかった。こっちが体験して感じてるので、それは明白なんですね。謝り方が良くないと、さすがに分かった。
どうすれば良かったのかと言うと…
実害なさそうだったけど、奥さんがいたので、その時に奥さんの席の方に回ってコンコンとやって、
「申し訳ありません。ミラーにぶつかってしまったようですが、何もないと思うんですが、一応ご確認いただけますか?大変申し訳ありません。お車に傷をつけたかもしれません。大変申し訳ありません。」
その時に反省して、「怒りすぎだろ」と思いつつも、100% 気持ちで謝り、本当によろしくなかったということで頭を下げて、言い訳せずに下げたわけですね。近くにいた奥さんにもまた向き直って、頭を深く下げて「申し訳ありませんでした」と。で、旦那にまた向き合って、「申し訳ありませんでした」とやると、ゆでだこになってたのが、「もういいよ」ってことで許されたわけです。
色々やり取りしてたんですけど、「申し訳ありません」と頭を下げたら、意外に、あれだけ怒っていてもすぐに収まって許してくれた。実際あとで慰謝料を請求してくるかなと思ったんだけど、「もういいよ」になったわけです。
あちらもゴールデンウィークなので、警察沙汰にしたくなかったんでしょうね。時間取られますから。で、そこで解散になったんです。
・・・
ということで、
【謝罪は分かりやすく】
しないと、この20代のヒョロヒョロした、大学院生ぽいんですけど、その男性のように謝ってんのか、謝ってないのかよくわかんないし、平然としてるというのはよろしくない。相手によってはブチ切れられる。僕のようにブチ切られるんだろうな、ということですね。
まあ、「いいよいいよ」という雰囲気で見過ごしてしまったので、彼は多分、次も同じような対応してブチ切られるかもしれないし、それは自業自得なのでほっとこうと思ったわけです。
年長者として首を刺そうかなと思ったんですけど、沖縄だし、まあいいかなと思って、ほっときました、と。
で、多分、分かってない。習ってないなら、謝罪の仕方を。
記者会見で謝罪の仕方をミスって炎上してる会社とかあるわけですから、大人としても学校で習うこともないとは思うんですけど、やっぱりこういうのって知っておくべきかと思います。僕も経験なかったから会釈で済ませて、ゆでダコに怒られたんですけど。
多分、営業とかその取引経験、交渉をしてると、謝罪する場面があって、そういう時に謝るのをちゃんと学習していくんですね。
どうやるかというと…
まず明確に頭を下げる。3秒ぐらい下げておく。で、角度も深め。上半身からちゃんと45度。声に出して、「大変申し訳ありませんでした」。「すいません」とかダメですね。
言い訳もしないし、説明もしない。もし説明が必要になるんだったら、ちゃんと謝って、相手が「もういいよ」と言ってから説明するわけです。その前に説明し始めたら、言い訳に取られるから、そこはご注意ください。
話すまえに「申し訳ありませんでした」。最後にも「申し訳ありませんでした」。これぐらいやる。相手が【恐縮】するぐらい、
「もういいですから」
「もういいですよ」
「頭上げてください」
と思うぐらいやると、いいわけですね。
というのも、その場で文句言わなくても、帰ってから「何だ、あれ?!」と心理的な抵抗感が後から出てくるんです。その場では「いいよ、いいよ」といって、そういう感じで、心象が悪くなる、と。
これがもし、
【ビジネス】
で取引相手だったら、破談になる。関係が悪化するわけです。
これに関連した話で聞いた話なんですが、例えば、営業のプロは、この謝罪するだけで逆に気に入られてしまうらしい。
例えば、その人の話では…部下のトラブルで謝罪に行く。で、その謝罪に行って、相手がカンカンに怒ってるんだけど、そのプロがその現場にいって謝って、対応すると、逆に、感動して契約が取れるらしい。取引打ち切りで、その会社とはもう縁がなくなるところが、逆に、新しく契約が取れてしまう。
それぐらい、謝罪をちゃんとすることで、コミュニケーションは非常に逆に良くなる。
ということがあるんで、こういうのを覚えておきましょうということです。
【徹底的に謝る】
相手が「いいよ、いいよ」と言うくらい、過失がそんなになくても、「これぐらい謝っときゃいいでしょう」みたいな態度が見えるとダメです。だから、実害以上に真心を込めて謝ると、逆に気に入られる、ということです。
なので、こういう徹底的には大事だし、僕みたいに茹でダコみたいに怒られてても意外にすんだりする、ということです。これを慣れてない人がいるんですね。
・・・
で、あともう一つ大事な点は、ちゃんと謝るんだけど、ペコペコ 謝るってことじゃないですね 。ちゃんと謝りながらも、
【毅然とした態度】
で、謝るけど、おどおどしない。
おどおどすると、怒りが増してくるんです。怒ってる最中なので、ブレーキが効かない。そうすると、相手も「もう許そうかな?」と思ってんだけど、おどおどしてすごい態度悪いな、ということで、怒るとどこまでも行く。
ひどい場合は、慰謝料請求するとか、「電話番号教えろ」とか言って後から高額請求をふっける、みたいな悪質な場合もある。
100%謝りながら、深々と頭を下げながらも、そこら辺を構えておく必要あるわけです。100% 謝ってるんだけど、
「一線超えたら、すぐ警察呼ぶぞ」
という心構えは、ほんと大事です。
何回も謝りながら、もし「金出せ」「金払え」と言ってきたら、警察をすぐ呼ぶつもりだった。僕は抵抗感ないんで。そういう場合、「金払え」と言ってきたら、どうしおうかと考えてたのは、こういうこと。
「もし損害を与えたなら、きちんと支払いたいと思います。そのためには警察を呼びたいと思いますが、どうしましょうか?警察呼びますか?」
みたいな。逆に、こちらの立場で上になっちゃうんで。だから、「そうならないかな」と内心期待しつつ謝ってた、ということ。
だから、茹でダコになって…あんまり感心することじゃないんですけど、
「あれは感情的になりすぎだな」
と実際、思ったわけです。
で、こういうタイプは、警察に弱い。「警察」の言葉を出すと、急に、ひるんだりする。「ひっくり返せるな」と内心思ってた。「立場が逆転するぞ」と期待してたんだけど、許されたわけです。
だから、100%の精神性で謝るんだけど、平謝り・ペコペコ謝るのとは違う。趣旨が違うんです。だから、毅然としてる。自然にちゃんと謝る。そうすると、相手も落ち着いてくるんです。
だから、このバランス、ちゃんと謝るだけじゃなくて 、「一線超えたら、やるぞ」という心構えも、トラブルを未然に防ぐものとして大事だと思います。バランス感覚が大事です。
・・・
ということで、少し長くなりましたが、事故を起こした時の初動、謝罪の仕方。
これは社会人になっても、大人になっても、経験がなければちゃんと謝る、相手が納得する謝り方を覚えてないので、ここを覚えておきましょう。徹底的に謝ったらいい、と。
あと、毅然とすることですね。トラブルを未然に防止する。高額請求してくる悪質な人もいるし、出来心でやってしまう人もいるんで、警察をちゃんと呼ぶつもりで、ヘコヘコしないことです。
ということで、交通事故に関わる対応、コミュニケーションのやり方でした。
はい。今回は番外編みたいな形だったんですけど、非常に重要なことになりますので、家族を守るということだし、1回覚えておくといいと思います。
では、以上になります。
ありがとうございました。