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#156『話題がない人に決定的に欠けている視点とは?』

2023-08-11 Fri.

どうも、永田です。

では、CMC通信を始めていきます。

今日のテーマは「話題がない人に欠けている視点」ということで、話題についてになります。

「話題がない」
「話すことがない」

というのは会話でよくある悩みですね。

じゃあ、話題ってそもそも何?

ということで、【話題の定義】について触れていきたいと思います。

僕の勘違いだけかもしれないんですけど、話題を「知識」だと勘違いしている人って多くないでしょうかね?

雑学です。

僕も話題に困った時に、何を血迷ったのか、雑学の本を取り出して勉強し始めたんです。

それはほどなくしてうまくいかなくなったんですけど、そういう感じで、

「話題は知識だ」

というニュアンスで認識してる人はいると思うんですけども、僕が正解だと思うのは…

【話題は出来事】

(もしくは)エピソードだと思うんです。

「誰が何を言った」とか
「どこに出かけた」とか

「キャンプに行った」でも
「映画に行った」でも
「近所のスーパーに行った」でも

そういうことも話題になる。

どこかに出かけなくても大丈夫です。

「誰かとくだらない会話」
「こんなくだらないことを話した」
「こんなことをあの人が言ってた」

みたいなことでも話題になる。

ということで、日常の出来事、これが雑談における話題だと思います。

もちろん、仕事だったら全然違う、もうちょっと高尚な内容になるんですけど、雑談ですから(笑)

【日常の出来事】

これが中心の話題だと思うんで、ここら辺を勘違いしない方がいいということで、この出来事の重要性について今日はお話ししていきたいと思います。

・・・

これは僕のエピソード・記憶なんですけど、母親がマシンガントーカーなんです。

1日中、喋ってる。

めちゃくちゃしゃべりが好きで、しかも、上手いということで、僕は10代の時は母親の話を100% 聞いて育ったみたいなんですけど。

で、その母親が何を話してたかというと…

自分の周りの人間、自分の友達の話を10代の子供に対して喋ってただけです。

正直、おばさんの行動や言動、家庭事情とか1mmも興味はなかったんだけど、聞かされていた。

それを楽しそうに、しかも、話として聞いてしまうぐらいうまく喋ってたので、そういうのが印象に残ってた。

僕も結婚してから、じゃあ、妻は何を話してるのかといったら、同じような話なんですね(笑)

「家族」とか「職場」の人の話を延々として、僕はそれを聞いてて、今はしゃべるんである程度コメントしたり、ツッコミ入れたりするんですけど。

妻が話してるのは、例えば、

「同僚がいかに嫌なやつ」

とか、一人はいるもんで、ちょっと深刻な問題も起きてたんでそういう話をしたり、あるいは、

「同僚の女の子はいかに可愛いか」
「いかに綺麗か」

みたいなのも話してました。

あとは、妻は大学の秘書をやってたので、理事の様子とか理事と一緒に行った食事会の様子について、そういうことがあったら、その日の夜に話をしてた。

ということで、じゃあ、

「女性特有なのか?」

と言うと、おしゃべりな【男友達】も同じだったんです。

大学院にかなり雑談がめちゃくちゃうまい友達がいたんですけど、その人が喋ったのも同じです。

例えば、

結婚式に出席した時の様子、とか
学会に行った時の様子、とか
バイト先でのやり取り、とか

を面白おかしくしゃべってましたから、雑談で出来事を話すのは王道なんです。

雑談で別に知識とか全然一言も喋ってなかったし、しゃべった記憶はないんで、

「出来事をいかに楽しく話題として話すかどうか」

というのが大事だと思います。

・・・

雑談でこの出来事がなんで大事なのか、価値があるのか?

というのを少し紐解いていきたいと思います。

2つの理由があると思います 

1つは【ストーリー性】ですね。

母親がおばさんの友達の出来事を喋ってるのは、それがストーリー性があるからですけど、一般人でも同じように興味深いです。

「ちょっとした話」は意外に面白い。

もちろん、

付き合った
結婚した
離婚した

という劇的な出来事はもちろんですけど、

昨日誰とどうした、とか
どういう話をした、とか

規模は小さいんだけど、物語になってるわけです。

映画や漫画と同じです。

登場人物がどこまで魅力的だったとか色々差はあるんですけど、

【身近な人の物語】

というのは、漫画にはないリアリティがあるわけ。

「小説よりも奇なり」

というぐらいですからね。

リアリティがあって面白いし、例えば、井戸端会議に熱中するご婦人がいると思うんですけど、そういう人が熱中するのは、こういうストーリー性に引き込まれてるから、「ご近所物語」に引き込まれてるからなんじゃないかな、というのが1つの仮説です。

・・・

 2つ目は、【生きるための情報】ですね。

これ必要性なんですけど、大昔から「習性」がある。

人間というのは、

「1人じゃ生きられない」

とよく言いますけども、村単位で、集団として生きてた。

そうすると、例えば、狩りに男は出かけるんですけど、女性は村の中で家事とか育児とかして生きてきたわけですけど、そういう細かい

【周囲の出来事の情報】

はかなり死活情報。

「誰が仲が良い」とか
「悪い」とか

関係を保つの必要な情報なんです。

多分、村社会の中で嫌なやつが必ずいると思うんですけど、そういう嫌なやつとある程度関係をよくするのに周辺の情報をくまなく細かくおさえておかないと、地雷を踏むことになって、村の中から追い出されてしまうということで、死活問題。

そういうのが何十万年と、村単位で生きてきた。

今はテクノロジーが進化して1人で生きていけそうになってるんですけども、遺伝子に組み込まれた習性がなかなか抜けないんで。

だから、出来事に関してはこまかく反応するわけです。

で、女性だけじゃなくて、男性にとっても村社会の中の政治に必要。

派閥争いとか派閥内のポジショニングとかに重要なので、そういう村内の出来事は重要だ、と。

現代では、例えば、「職場の関係者の動向」。

誰と誰の関係性がどうなってるのかとか
誰が何を言ったのか

というのは重要な情報になる。

例えば、親なら「子供関係の情報」。

誰と仲がいいのか?
子供がいじめにあってないのか?

子供が通う幼稚園はどこがいいのか?とか
学校の先生は大丈夫なのか?とか

そういう周辺情報とかを拾い上げていく。

恋人がいるんだったら、恋人の関係者の情報も重要ですね。

例えば、変な虫が寄ってきてなのか?
できてないのか?

女友達がいるのか?
いないのか?

とか、些細な情報から掴んでいく。

先ほど言ったように、「職場内の動向」は大事です。

上司なら、部下とか同僚の情報が重要だし、そういう感じですね。

あとは、例えば、主婦同士で些細なことを話し合うんですけど、

「家の中の階段でこけた」

というのも必要な情報。

年取った時に自分がコケる可能性があるし、親がこける可能性もあるし、自分がコケる可能性も想定できる。

その時に、その昔聞いた【些細な情報】を思い出して対策できる。

実際に、怪我を未然に防ぐことはできるみたいな、そういうのもどこかの本で読んだことある。

こういう案外どうでもいいような会話の内容でも、身近であれば、生きるために必要な情報でもあるわけです。

僕が学生の時はそういうの全く気にしてなかった。

だけど、「周りの人間の行動」は重要情報ってことになるんです。

・・・

と言うことで、雑談で出来事を話すのがいかに重要というか、かなりネックになるのが伝わったかなと思います。

「重要情報」でもいいし、ストーリー性の「エンタメ」としてプチゴシップみたいな感じで楽しむ。

それ自体話題になるし、すぐ使えるわけですね。

だから、おしゃべりな人は、例えば、別の友達のグループで仕入れてきた情報、それを別のグループに流して

【聞いた話】

を早速楽しそうに話すという習慣があると思うんですけど、そういう感じで話すこともできる。

あとは、

【自分の話をする】

のも大事なんですね。

自分の経験を周りの人とシェアする、雑談しながらシェアするということです。

「誰と何を話したのか」

というのは、相手や周りの人間にとっても重要 情報だし、プチエンタメになるわけなので、それが雑談としての意味を持つということですね。

僕も、家に帰って妻に今日あったことをそれなりに話しますから、どうでもいいことを。

おしゃべりの人は1日3時間ぐらいそういう出来事を話し続けてる。

ということで、会話が苦手、話題がなくて困ってる人はこういう出来事をストックして、できれば、身近な人に毎日自分が体験した・見聞きしたことを話すのが、

【会話改善のルーチン】

になると思うんで、意識してやってみてください。

では、以上になります。

ありがとうございました。

#156『話題がない人に決定的に欠けている視点とは?』