どうも、永田です。
では、CMC 通信を始めていきます。
今回のテーマは『口下手改善』です。
僕の読者さんの多く、8割ぐらいは口下手な人だと思います。
口下手が原因で会話が苦手・コミュ障になってるんじゃないかなと推測していますが、会話業界と言いますか、会話を教えている人たちの間でも、
「口下手のままでいい」
という意見もかなりあるんです。
実際、そんなに話せなくても会話は向上してくんです、最低限だけど。
僕はやっぱり【口下手改善派】なんです。
もともと無口で、それを改善してコミュ障を改善していったわけですから、口下手のままだと限界があると僕は思うので口下手改善を推奨しています。
今回お話しする方法論なんですが、これは僕の中では当たり前になっていたんですけど、最近 いろんな人と話す中で、
「当たり前じゃないんだな」
という方法論について気づいたので、シェアしたいと思います。
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口下手改善で最も最初にやるべきことは何か と言いますと、
【文章化】
会話を練習したいんだけど、文章でまず書くことが大事だと思うんです。
リアルタイムで実際に他人と会話をすることで改善できるし、会話教室ではそれをやってるんですけど、ハードルが高い。
会話が本当に下手な人は、相手が何か質問を投げかけたとしてもそれに答えられない。
なんで答えられないかというと、
【ノータイム】
だからです。
「1秒〜3秒以内に答える」
これが難しい。
だから答えられない。
「あ〜どうしよう😭」
と言って悩んで終わる、ということなんです。
だから、リアルタイムでやると、この3秒ルール がかなり厳しい、と。
例えば、どういう感じになるかというと…
友達との会話のシーンを思い浮かべてほしいんですが、例えば、映画を観てきたとして、
「映画、どうだった?」
と聞かれて、
「え?…」
となるわけです。
先ほど数時間前に見てきた映画について感想を求められても、それが言えないとか。
例えば、
「○○が好き」
という話題になった時に、相手が熱く語った後に、
「じゃあ、あなたはどう思う?」
というような空気が流れるんだけど、
「特に…どうだろう?」
みたいな感じで、無言になって会話が終わるとか。
あるいは、何か意見を求められた時に、
「どう思う?」
と言われて、
「えっと…特に何も」
とか
「考えたことない…やばい😅」
と、考えてなかったとか。
そういうパターンになるんです。
口下手というのは、僕も長い間そういうパターンを繰り返していました。
会話をするんだけど、答えられずに会話が流れて次の話題に行ってしまう。
だから、全然話せない。
ということで、毎回同じ失敗・簡単な失敗を繰り返してるのが、口下手の現状だと思います。
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じゃあ、その会話は終わった後で反省するわけなんだけど、
「こういう質問が来たから、こう答えよう」
と後からやるとか、メモを取って復習するかと言ったら、しないわけですね。
会話に悩んでる割には、喉元過ぎれば忘れてしまう。
YouTube とか見てしまうわけです。
だから、一向に口下手が改善されない、というのが現実だと思うんです。
だけど、これを時間をかけたらどうか?
文章をつくる。
2〜3秒じゃあ答えられないけど、2〜3分かければ何かは言えるし、何かは書けるわけです。
で、何か言えれば、会話になってくる。
こういう文章を作る練習を、2〜3分とか、5分〜10分でもいいですが、そういうのをかけて1個 1個丁寧にやっていったら、文章を書き慣れていったら、ストックができる。
だんだん答える時間が短くなって、最初に3分だったのが、1分とか30秒とかだんだん短くなって、2〜3秒で答えられる。
そういう会話の上達のプロセスが始まるので。
だけど、ノータイムだと難しいわけです。
実際、ハードルが高い。
(自分がまだ)レベル2とか3なのに、敵がレベル20〜30とかいう感じなのが、リアルの会話のレベルなので、そういう風になっている、と。
だから、会話を実践しようと思っても実践できない、ということなんですね。
だから、ほとんど答えられない人は文章を特にやった方がいいということで、おすすめしています。
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じゃあ、どういう文書を書いたら、どういう風になるかと言ったら、例えば、先ほど出した例で、
「映画、どうだった?」
ということで。
例えば、最近の映画だと去年観た映画は『すずめの戸締まり』ですが…
これ有名なアニメ映画ですけど、僕がその『すずめの戸締り』を見て帰ってきて妻と話し合う時にあんまり出てこないです(苦笑)
僕も昔の癖であんまり考えてないんですけど、例えば、文章作って答えるとしたらどうなるかというと…
「閉じ師の宗像草太というかっこいいイケメンがいるんですけど、そいつは結構真面目でいかにもモテる。実直なわけですけど、その大学生の友達に芹澤さんという『口が悪いんだけど、実際はいいやつ』みたいなちょっと癖が強い男が出てくるんですけど、そいつが印象的だった」
とか。あるいは、
「すずめは普通の女子校生なのにめちゃくちゃ 走ってる。体力、すごいな」
とか。あるいは、
「度胸がある。最後の東京で道路を横断して、橋から飛び込みましたから。ミミズがいると分かってても、橋から飛び込むのはなかなか勇気があって、実際はそんなにできる女の子いないんじゃないかな?」
という、こういうような感想を文章で作れば、答えられるわけですね。
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あとは、
「あなたはどう思いますか?」
と意見を求められた時に、その場で答えられなかったとしてもメモを取っといて、あとになって文章を考えれば、何かは意見は出てくるはずです。
それを10回もやれば、慣れてくる。
で、その10回作った文章でストックがあるので、その10個を使い回して…
リアルタイム・ノータイムでも、それっぽい意見、すでに10個 意見があるわけですから、それを似たような感じで使い回して言えるわけです。
このように、実際、話し上手な人はストックあるわけです。
1秒から2秒で答えて、かなり難しいんですけど、それはなぜかというと、
【ネタのストック】
がある。
だから、映画の感想なんて何十回も言ったことがあるし、意見だって、それなりのまとまった意見を過去に何十回・何百回と言って、実際、この会話のやり取りができる。
スムーズにできる。
それは何千回も10年・20年と、子供の頃から答えてきたストックがある。
で、口下手はそのストックがゼロなわけです。
ゼロに等しい、と。
数千レベルの人は全然状況が違うし、レベルが違うわけです。
というわけで、文章を作って、
【0を1にする】
という作業が大事なんじゃないかと思うのが、今日の話です。
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これが何で大事なのか?
というのは、いいメタファーがあったのでシェアします。
例えば、口下手は要は、
【下手な受験勉強に似てる】
わけですね。
会話練習しても一向に上達しないのはなぜか?
下手な受験勉強というのは、次々と問題集を新しく買って手を出して中途半端にやるから、何も結局残らない。
効率のいい勉強法、本当に勉強できる人は、基本問題・薄い問題集を1冊買って、それを何回もやりこむ。
特に時間はかかるんですけど、1つ1つ確実に身についていくから、時間が経ったら3ヶ月・半年経ったら、差が歴然。
中途半端に受験勉強法をやってる人よりも実力がつく。
ということで、口下手の会話練習も同じで、結局答えられないので、何も後に残らないわけですね。
だから、いくら練習しても、その中途半端に会話しても、経験値がゼロになってしまう。
しかも、それを帰って復習するわけでもなく、
「ああ、できなかった」
と落ち込んで、それも
「あっ」
ということで、放置して流れてしまう。
だから、会話力が10年・20年経っても上がらないままなんです。
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これを打開するのが、【文章】です。
時間をかけてもとにかく出せるならば自力になる。
0が1になるわけで 、そうやってストックを少しずつためて、これ数十・数百と貯まっていけば、リアルの会話力に反映される。
実際、慣れてくると、文章をわざわざ何かに書きつけたり、メモを取ったりする必要なく、頭の中で文章を作れるようになる。
会話上手・話し上手は頭の中で文章を歩きながらとか、風呂に入りながらとか、何かしながら考えられるんです。
僕も実際、訓練したおかげで、頭の中で文章を構成して、
「こういうのをこう言おう」
というシミュレーションができます。
だから、話せる。
ということなので、口下手改善のためにはまず 文章を作る。
時間をかけて【0を1にしていく作業】が大事だと僕は思います。
では、今日は以上になります。
ありがとうございました。