どうも、永田です。
では、今日の音声をとっていきます。
今日のテーマは相手を【イライラさせる癖】ですね。
前回は「嫌われる口癖」だったんですが、「これを口癖にしてると相手に嫌われちゃうよ」というような内容で、一般的な話ですね。
コミュ障とか会話が苦手な人だけじゃなくて、「こう言いがちだよね?」という一般的な話だったかもしれないですが、今回はコミュ障に限定の特徴的な癖になります。
で、嫌われるほどではないんですけど、相手をイライラさせる癖ですね。
「もう話しかけんのやめようかな?」
と思わせるような癖。
特に
【会話の入口部分】
になってるんで、これを無視すると会話がうまくいかないよ、という内容です。
めちゃくちゃ地味なので話すのに抵抗があるんですけど…地味だけども、めちゃくちゃ大事という話をしていこうと思います。
・・・
では、何かというと…ズバリ言いますと、
【返事に時間がかかる】
ということですね。
「返事が時間がかかる」もしくは、「返事があんまりない」ということ。
どういうことかというと、僕が最近経験したことで具体的な事例をもとに話していきたいと思います。
大学教員なので、大学生を相手にする、と。で、大学4回生になると、ゼミに入って1年間卒業研究をやるのですが、教員と1年間密接に関わるんですね。
僕も担当した学生がいて、その学生の一人に明らかにコミュ障の子がいました。
イケメンコミュ障ですね。まあイケメンはあまり関係ないんですけど、「イケメンなのにコミュ障なんだ…?」というギャップがかなり印象的でした。
この子は真面目だし頭もいい方なんだけど、やっぱりコミュニケーション、会話がすごく苦手なんですね。
簡単なことを話しかけても返事が遅い。会話のテンポが全然上がらないし、
「話しかけない方がいいのかな?」
という印象だったんです。
どういうことかというと、あらゆる話しかけ・会話がそういう感じなんですけど、例えば…
卒業研究発表が終わりました。じゃあ、お疲れ様と一応教員が学生に声をかけるんですけど、
「お疲れ様」とか
「発表良かったよ」
と声かけると、
「ありがとうございます」
という返事は返ってくるんだけど、その後に会話がないとか。
「こんな一大イベントなのに特に言うことないんだ?」
みたいな感じで
「…」
とかなって、
「あーそうなんだ…じゃあ、あれから発表前日は結構練習した?」
みたいなで、
「(練習)しました」
みたいな。
で、
「…」
とかいう感じですね。
例えば、その卒業研究発表が終わって2月の頭だったんですけど、2月・3月で卒業式にまた会うわけですね。
「最後の学生最後の春休みだったけど、なんかやってた?どうだった?」
みたいな感じで、こっちも気まずいので聞いたりするけど、
「特にない」
みたいなことになるんですね(苦笑)
他のよくしゃべる学生に話しかけてみて、「どうだった?」ときくと、
「そうなんですよ〜。最後だから、バイクの免許取りました!合宿免許いったんですよ!」
みたいな感じで、その合宿の話が始まるわけですよね。
そうすると、
「そうなんだ!じゃあ…」
みたいな感じで話に花が咲く。
・・・
というわけなんだけど、このコミュ障の学生さんはあらゆるやりとりで困るし、こっちも「話しかけない方がいいのかな?」と
【心理的コスト】
がかかる。
状況は理解してるんです。
コミュ障なんだと理解してるんだけど、近くにいたので話しかけないわけにもいかないんでね。
だけど、話しかけると返事は遅くて、こっちが話しかけたのは
「(話しかけたのは)まずかったのかな?」
という錯覚に陥る。それぐらい心理的コストがある、と。
で、こういう風にここまでの人はいないと思うんですけど、大なり小なりこんな感じなんですよね。
話しかける方もそれなりに考えて、タイミングを読んでどういうセリフで話しかけるか、っていうで心理的コストもそれなりにかかってるんです。
その時に「返事が遅い」とか「話しかけない方が良かったのかな?」となると、次話しかける時どうするかと言うと、
【話しかけるのをためらう】
わけです。
それが何回も続くとどんどん仕掛けるのを止める方向に心情的になる。そうすると、それは一事が万事なので、1人だけじゃなくて、周りの人全員そう感じてるので、だんだん話しかけてもらえないで孤立気味になる、みたいな。
で、空気として扱われる。
という事になるので、
「返事が遅い」とか
「返事がわるい」とか
話しかけたら「その後話が膨らまない」とか
そういう感じの返事のレスの良さにつまづいてると、その先ないわけ。
だから話題も何もへったくれもない、と。会話はそこで終了してしまうし、もう次の会話の機会も減ってるということです。
・・・
もう1つですね。
これはついでになんですけど、返事は遅いのは「会話苦手なんだな」と周りは理解できるんだけど、今度はもう1段階、悪い癖がありまして、それはですね…
【え??】
と驚くですね。
「え?」と口に出すか、もしくは、「驚いた仕草」が見受けられる。
これは僕の経験で、個別指導塾でバイトしてた時に、そういう中学生がいたんですね。
中学生なので会話とかそこまで一般的に社会人ほどちゃんとしてないというか、そこまで話せないんだけど、この中学生はその中学生レベルでも相当まずいなっていう中学生で、ほとんど話ができない。
ジェスチャーでやり取りしてましたね。
相当問題をかかえた中学生だったんですが、個別指導なので勉強を教えるわけだから説明したり雑談も最初にちょっとしたりするんだけど、何を言っても、
「え??」
という。
話しかけたら、「え?」となって。「これ、こうだよね?」といったら、「え?」と(毎回)なるわけですね。
「こっちの説明が悪かったのかな?」
「話しかけたのが突然だったのかな?」
と思うんだけど、他の学生に同じように話しかけても普通に返事が帰ってくるんで、やっぱり相手の問題だった。
「こっちが変なこと聞いた」
「変な説明だった」
みたいな感じで、責任を押し付けられるんですね、驚く仕草で。
これが1回か2回だったらいいんですけど、毎回、驚かれるとイライラするんですね。
「なにこっちのせいにしてるんだよ(怒)」
と思っちゃうんですね。
なので、もちろん、こんな社会人いないと思うんですけど、直接、「え??」って言わなくても、ボディランゲージに出たり、顔に出たりするんですね。
【目を一瞬見開く】
驚いた時にひとって目を見開くと思うんですけど、そういう仕草がパッと出る。
「想定してなかったよ」と。
話しかけた時に「想定してなかったよ」みたいなジェスチャーがちょっとでも出ると、そういうニュアンスになってしまうんですよね。
「話しかけた方がおかしい」
みたいな責任転換になるんですけど。
・・・
そういう風のを
「自分がまさかやってないよな??」
というのを1回でも確認してみてください。
あるいは、驚くわけではないんだけど、当たり前のことを話しかけて雑談しようと思うんだけど、
【話が全然広がらない】
のも似たような印象になるんで、気をつけてみてください。
(ほかにはたとえば)社会人なら普通の会話ではいいんですけど、仕事上でこんなことをやってたらおかしいんですけど…
仕事の会話はできるんだけど、例えば、真面目人間で、
【仕事はいいけど、雑談になったら一言も返事が全然できない】
みたいな症状をきたしてる人は要注意ですね。
あるいは、会話 スピードは上がった時ですね。ゆっくり話す人とは話せるんだけど、
【めちゃくちゃ早いスピードで話す人とは雑談しにくい】
とか。
あるいは、集団会話はスピードが上がるので、
【集団会話では話をふってもらっても、うまく返せない】
みたいな場合も、似たような状況なので気をつけてみてください。
・・・
だから、「話題がない」とか「うまく話せない」という以前に、
「返事を返せない」
は地味なんだけど、これ1つで判断されるし、冒頭にも言ったように「会話の入口」なので、
「ここでつまずくと、その先ないよ」
「会話に参加できない」
という致命傷になるんで、ここは非常に地味だけど大事だと思います。
で、どうすればいいのかについては長くなりましたので、次回お話ししようと思います。
では、以上になります。
ありがとうございました。