どうも、永田です。
今日も音声を取っていきます。
今、出張中で、熊本の旅館に滞在しています。周りの音が雑音となる可能性があるため、ご容赦願いします。
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今日のテーマは
「他人に興味を持てません」
ということです。
これは、僕のところに相談が来たわけではなく、別のオンラインコミュニティで相談していた人の話を聞いて、ここで取り上げたいと思ったからです。
その人は背景として女性で、アーティストであり、ASDとADHDの特性を持っているとのことです。
オンライン上のコメントなどが独特で、かなりの量のコメントをしているようです。自分に対する関心がかなり強い状況だと説明されています。
そういう人がある機会に相談していたのが、「他人に興味を持てない」ということです。
他人に興味を持つことは、コミュニケーションの基本中の基本。まずそれができていないため、痛い状況になっているのです。
特にコミュ障と自覚している人は、目の前の相手をよく見ずに興味を持たず、そのため対話の際に困ることがあります。
しかし、喉元を過ぎると忘れてしまい、同じ失敗を繰り返すというパターンがよく見られます。
僕自身もそういうパターンにはまっていた経験があります。
そういう人がどうすれば良いのか、重要なポイントが3つありますので、1つずつお話ししていきたいと思います。
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まず1つは、「自分は他人に興味がない」と受け入れ、それを【自覚】することです。
大人になって数十年も経っているのに、それでも他人にあまり興味を持てないというのは、「生まれつきの気質」だと思います。
ASDなどの傾向がある人や、もともと人に対する関心が薄い人などもそうかもしれません。僕自身もそうですが…。
僕の子供はまだ4歳ですが、幼い頃から他人に興味を持っています。
知らない人にも話しかけたりするんですよね。
しかも、家族で集まっていると他の人がいるかどうか気にし、いない人の心配して興味を持っています。
ぼくは大人になっても、その場にいない人よ行動に興味を持ったことはありません。
このように生まれつき他人に興味がある人は一部いますが、そうじゃない人も多いので、それを自覚することが大切です。
ただし、コミュニケーションの改善や会話に興味を持っているため、最低限の興味はあるかなと思っておいてください。
そして、その上でどうするかが2番目や3番目になります。
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2番目は、【経験値】が必要だと思います。
コミュニケーションや会話に関する知識も大事ですが、
「人間と関わる時間を増やす」
ことが重要です。
僕自身も10代まであまり関わっていませんでした。部活はしていましたが、それほど時間をかけていませんでした。
20代になって研究室に入りましたが、そこでは研究に夢中でしたが、飲み会などもよく行われていましたね。
そうした経験や関わる時間を通じて、研究室の仲間に興味を持った。
恋人ができてからは一緒に過ごす時間も増えましたし、家族ならば毎日一緒にいるわけですから、家族には興味を持っています。
例えば、小さい子供を育てているため、同じ年齢の子供をもつ他の家族やその子供にも興味があります。子育てをしている親にも興味が湧いてくる。
ということで、知識だけでなく、人と関わる経験が大切です。恋人やパートナーを作ること、家族を築くことは、知識以上に重要だと思います。
絶対にやらなければならないとは言いませんが、重要性を感じます。
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じゃあ、3番目は【1人】見つけることですね。
家族と過ごす時はいいんですけど、例えば外出した時には職場やママ友、子供のご近所付き合いなどで孤立しがちになることがあります。
そういう状況でどうするか、ということです。
例えば、去年、子供が幼稚園に入ったので、今年が2年目ですが、1年目、妻はコミュニケーション障害ではないのですが、友達を選ぶタイプで友達が少なかった。
幼稚園のママ友の付き合いができず、孤立気味だったんです。嫌がらせを受けているわけではなく、単純に1人でした。
妻はそれを受け入れつつも、仲良くしたい人がいないと気にしていました。子供のためにもママ友を作った方がいいのかな、とぼやいていました。
1年間ずっとぼやきながら、友達ができない状態でしたが、今年になって状況は一変しました。
というのも、子供が年少や年中になったのですが、すごいキャラな人が入ってきました。
誰とでも気さくに仲良くなれる人です。それが近所の友達に紹介してくれたママ友で、紹介されてすぐに仲良くなりました。
その人は地元の人で、元々ヤンキーという元ヤンの人が何人かいるんですが、そういうタイプで背景はそれ以上ですが、やっぱり元ヤンとは思えないような感じなので、「マミー」と呼ばれています。
初回に会った時に下の名前を聞かれたので、「クミちゃん」と言っています。妻の下の名前はクミなのですが。
その人はそういう感じで、誰とでもすぐ距離を詰めていくんです。例えば、元ヤンだけどいじめは大嫌いで、仲間外れにする人は助けるという感じのお母さん的でそういう気質の人だったので、すっかり仲良くなりました。
今度、ママ友、そのマミーの友達と一緒に何人かでランチに行くことになりました。しかも、そのランチは「お好み焼き」なので、
「初回からお好み焼き??(笑)」
といって笑っていました。
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そのマミーが進めるスイミングスクールがあるんです。福祉系の障害者施設にあるスイミングスクールで、年間2000円と安い。
障害のある人やそれに近い人にとって、僕の子供も自閉症気味で集団行動が苦手なので、「加配」なので通えるんです。特別支援の先生がついていて、療養手帳がなくても通えるそうです。母親が同行していれば、その証明書があれば通えるので、そこに通いました。
普通のスイミングスクールでは集団行動ができないので、断られるかなと思っていましたが、ここでは楽しく通えてやっています。
その時に、妻が自ら周りのお母さんに誘っているんです。前は声もかけなかったんですが、今年は予想外に、人への積極性が反転して自分から
「こういうところがあるから行ってみようよ」
と誘っています。
こういう風に状況が一変することがあるんで、1人見つけて、そのコミュニティで関わる経験を積んでいくと状況はかなり変わったりするんです。
考えてもそういう人が必ず見つかるわけではありませんが、1人見つけると状況は好転することを覚えておいてください。
「1人」を意識すると、そこから人の輪が広がり、他人に対する興味も広がっていきます。
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ということで、こういう方向性があるのを意識して、覚えておいてください。
では、今日は以上になります。
ありがとうございました。