どうも、永田です。
では、今日は「歴代トップの会話上達法」ということで、ハードルが上がりまくってますが、このテーマでお話ししていきます。
内容は【雑談の自習法】ですね。
どうやって自分で勉強していくのか?身につけていくのか?ということについて。
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で、雑談って難しいですよね?今更ながらの感想なんですけど。
なんで難しいかと言うと、状況が個別具体的すぎる、と。【膨大なパターン】があるから、そのパターンが学習できない。
ある程度、経験値が豊富な人でない限りは、
「どうすればいいんだ?」
「何て言えばいい?」
と悩んでるだけで、パターンが学習できない。
多様な状況で多様なセリフを言わないといけない。いろんな相手がいますよね?全く同じ状況は来ないです。
相手がちがうし、シチュエーションもちがうし、話の流れもちがう、と。
そんな中で臨機応変に受け答えしながら、話を展開していく。そのパターンが非常に膨大です。
例えば、僕はやったことないんですけど、「恋愛ゲーム」。
セリフを選択しながら女の子を攻略していくゲームがあるとしたら、これも最初のうちは難しいんですけど、ある程度パターンが分かってくる。
同じ状況が繰り返されるから、
「このパターンだったら、こういうセリフだな」
「こういうステップで攻略していけばいいんだな」
っていうことで、会話が下手でも会話ゲームだったら繰り返せる。
現実は厳密に【同じパターン】は全く一度も来ないですから。
同じ相手でも、同じ意見を言わない。違う意見を同じ話題で言ってたりするから、「あれ?」となって混乱していますよね。そういうことです。
だから、雑談はかなり難しい。その膨大なパターンに対して、引き出しも膨大にないとパッと対応できない。
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なんで、どうにかこうにか、この膨大なパターンをなんとか身に付けるってのが「実践」になるんですけど…
【実践するような状況】が揃わないから、うまくない人はうまくならない、ということです。
で、もうちょっと具体的に言いますと、例えば…
初対面の会話が苦手だからとか、初対面の会話をまかないたいと考えても、書籍を色々読むんですけど、実際経験しないとダメだから。
でも、普通の人というか、社会人でもそんなにない。
年1回、4月の人事異動の時に新しい人と会ったり、新しい職場にいって初対面の人と会話すると。(年)1回がいいところですよね?
で、書籍を読んでも全然できない、経験できないから。
書籍を書いてる人たちは初対面の会話ノウハウを提供してくれてるんですが、この人たちは仕事柄、毎日新しい人と初対面の会話をする。
だから、初対面の会話を年1回なんて全然上手くならない。
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ということで、もうどうしようもないじゃないかっていうことで、ある時期考えたことがあります。
それが今日のテーマなんですけど、結論から言うと、
【データを集める】。
経験値を積めないなら、事例をストックする。ということで、半分、(擬似的に)経験する、と。
これは【ケーススタディ】というやつですね。
これが、学生の勉強、参考書を使ってする勉強じゃなくて、本格的な現実にそくした「社会人の勉強法」といってもいいですね。
受験勉強でいうと、「過去問」をやっていく。
教科書や参考書をやっている問題は一般的なんだけど、過去問、例えば、自分が志望する大学の過去にでた問題を解いていく、と。
そうすると、一般的に参考書とか演習問題をやってくよりも、具体的にその志望校のパターンがわかるということ。
会話でもこれと同じことをすればいいのかっていうのが、35歳後半ぐらいである時は思いついてやったら、かなり効果的だったんですね。
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例えば、会話だったら、こういう状況でこういうセリフを言えばいいのか、その具体的なセリフ・データを集めるということです。
これは自分で考えてもいいし、人を参考にすればいい。
例えば、どういうのがあるかと言うと…
「話しかける技術」と身につけたい、と僕はある時思ったんですね。じゃあどうすればいいか?話しかけるといっても、シチュエーション別に、相手ごとにセリフは全く違うわけですね。
例えば、お店の店員と話すとき。
セレクトショップとか常連で店員さんも顔を知ってるって場合は、
「お久しぶりです」
とか。
これ、妻がセレクトショップでよくやるんですね。僕もみてて、「そういう感じなのか?」と。僕もそういう風に「おさしぶりです!」と。妻の横で言うんですけど。
あるいは、初めていく料理店で、店員さんが接客して食べ終わって皿を下げるといった時に、
「すごく美味しかったです」
美味しかったら、美味しかったと伝えると。そうすると、店員さんがちょっと喜んで、会話が始まる。
こいうことをやれば、店員さんと話す時、話しかける時のセリフ・データになる。
こういうのを会話上手な人と一緒に過ごしながらやると、色々データがたまるんですね。もちろん、少しめんどくさいけど、メモする。こういうシチュエーションでこういうセリフなのか、と。
じゃあ、待ち合わせの時、どうやって話しかけるか?第一声ですね。
2人で待ち合わせのとき、
「電車、すごく混んでなかった?イベントあるのかな?」とか。
「今日すごい暑いね。最高気温、40°cらしいよ」みたいな。
こういう風に、状況をふまえた上で第一声を発する。
話上手な人が第一声でこういうように話しかけてるんで、それを聞き耳立てながらやるとか。ある程度経験をつめば、自分で考えられるんですけど、こうやってデータを集める。
あるいは、食事のとき。
食べながら、
「これ、茄子ががおいしいね」とか。
「胡椒がピリッと効いてるね」
とか、味のコメントをしたり。
あるいは、メニューを選ぶ時に、
「どれがいいのかなー?」
とかって色々話しかけながら、相談しながらとか。
そういうシチュエーション別の具体的なセリフを、こうやってデータを集めて擬似的に経験値を積んでいく。
受験勉強で過去問を解いていく、みたいな感じで、データが集まると。そうすると、そんな経験しなくても、
「こういう状況では、こういうセリフを言ってけばいいんだ」
と、ゲーム攻略するみたいな感じでデータベースをもとに会話ができる。
相手がなくてもできるんで、やってみてください。
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僕は35後半になってから、この方法を取り込んで、いろんなスキルを実際に身につけられた。
シチュエーション別に10とか20とか考えてメモしといて、どういうセリフがいいかなと。2〜3パターンもあればいい。基本的な会話は大丈夫。
会話上手な人で、ある程度経験あるなら自分で、
「こういうのが場合あるんだったら?」
「こういうセリフがいいんじゃないか?」
とか考えられる。
20くらいデータを集めれば、自力で考えられるようになって。全部で【50】ぐらいもやれば、そのスキルはみにつく。
例えば、先ほどいった「話しかける」といっても50パターンもあれば大抵の場合に対応できるんで。そんなにすごく上手くなくても、基本的なことができればいいんで。
そういう感じで、僕もコツコツやったら2週間でいける。1ヶ月もあれば、50パターンぐらいはいける。
ほかの人のセリフのやり取りを聞いて盗むっていうスキルがないとダメなんですけど、それも慣れればできる。
という感じで、例えば、リアクションの取り方、話の聞き方、話のネタの作り方とか、飲み会の時の振る舞い方とか。そういうデータを集める。
以上から、事例集めは、非常に効果的な学習法です。
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大事なのは、
【具体的なセリフを集める】
って事ですね。
コミュ障とか会話下手な人は、具体的なセリフが出てこない。
いろんなシチュエーションでセリフがでてこないから、「なんて言おう?」って悩んでるからデータというか経験値がたまらない。
会話上手は、とにかく何とか臨機応変にセリフをいっていくみたいな感じで、どんどん蓄積していく。
コミュ障の人は、そのセリフが出てこないからデータが蓄積しない。だから、何年経っても、うまくならない、ということです。
こういう風にしてデータベースをつくっていくというのが、最終的な会話の学習法なんじゃないかなということで、今日シェアさせていただきました。
ただ…
慣れてない人はこんなにも集めていくの大変だなあとか思うし、とっつきにくいと思うんで。
僕はこれから開発する教材とか講座は、半分ぐらい、50とか100パターンとか、事例集にしていきたいなと思います。
というわけで、2023年、1発目の(収録)音声でした。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。