どうも、永田です。
では、音声を取っていきます。
今日の内容は、相談というよりアンケートの回答内容です。
「40代主婦の方の悩み」になります。これは文章を直接見ていないので、記憶をたどってざっくりした内容になります。内容としては、
「喋るのに慣れてないのですが、発言すると、例えば、30代の主婦の方と話す時に、相手に警戒されてしまうことがある、と。40代の友達とは特に問題が生じてないんだけど、年下になると問題が生じる。自己分析されていて、言い方がストレートすぎる、とか。ご主人にも『発言がぶっこむよね』と指摘されている」
ということです。
僕の見解を述べていきたいと思いますが、
【ストレートな物言いが微妙に相手に警戒されてる】
という意味だと思います。
一般的な課題に直すと、これって【あるある問題】です。
口下手な人が、口下手な状態の時は問題が生じてないんだけど、発言するようになると問題になるかな、と。あるいは、論理的な話しかできない。そういう時に柔らかい表現のレパートリーがないために生じてしまう。ちょっと空気が悪くなってしまうような。
そういう課題になると思うんで、そういうつもりでも聞いてみてください。
・・・
ポイントは2つあります。
まず1つ。【ストレートに言わないと伝わらないのではないかという不安】があるということです。
僕にも通じるんですけど、僕もどちらかと言うとストレートの発言をするタイプで、
「率直に言うのが美徳」
を無意識に持ってたりする。わかりにくい表現とかいや。「いや」っていうか、そこまで嫌ではないんですけど、
「できれば、自分も相手もストレートに言って欲しい」
「そうした方がわかりやすくていいでしょう?」
っていうのが感覚的にはある。相手の感情とかそういう感情的な配慮よりも、まずは
「発言が正しいのか?」
「論理的か?」
っていうところを優先してしまって。それゆえに、言葉が強くなってしまう、と。
この相談者の方も、そういうマインドセットが底にあるんじゃないのかっていうのを、まず自覚して欲しいですね。
どういうマインドセットが大事かというと…
【ストレートに伝えない】
というマインドセットをまずもつ。
多くの人は柔らかく言っても伝わるんです。
伝わらないのは鈍感な人だけ。なんで、そういう時は対策をすればいいだけ。
あとは、大事なことは何回もかけて言う。1回で言うから、関係にヒビが入る。
だから、ストレートに伝えないと思うことは、まずは大事だと思います。
・・・
2番目です。
どうすんのかっていう話ですが、
【表現力を身に付けよう】
ということです。
同じ内容でも違う言い方がある。柔らかい言い方があるよ、と。そのパターンをおさえようよっていうことです。
最近、いい書籍がありまして。
数年前に流行ったらしくて、50万部売れてる人気の書籍。「嫌われワードを好かれる一言に変換する」という内容です。リンクをはっとくんで、みておいてください。
3個ぐらいピックアップして、「ストレートな言い方」と「そうじゃない言い方」の違いがどうかを実感してみてください。
1つ目。
【その話、前にも聞いたことあるよ】
これを言う人はいないと思うんですけど、同じ話をする人に面と向かって言ってしまう、と。「同じ話だよね?」って、言っちゃうんですけど。
なかなかいないと思うんですけど、例えば、これに近いような印象を相手に与えてしまっている。ストレートに言ってしまうと、そういう印象になってるよってのを実感してほしい。
どう言えばいいのかというと、「その話、前にも聞いたよ」じゃなくて、
【◯◯という話ですよね?】
という感じで、ソフトに言えば、相手も「知ってるんだ」っていうことで短めにまとめてくれて、違う話に入ってくれると思います。
では、2番目です。
【なるほど、なるほど】
これは、相手に同意して言ってんだから、いいように感じる人もいると思うんですけど、空気にヒビを入れるんですね。
僕もやりがちです。
最近、気づいたんですよ。教員なので、学生とか家族としか会話してない。同等か自分より下の人なので、「なるほど、なるほど」って言ってて違和感なかったんだけど。
目上の人と話す機会があった時に、違和感が出てて。すごい違和感を自分でも気づいた。
目上の人はどういう人かと言うと、ビジネスのコンサル。(自分が)情報発信してるんで、コンサルを受けたんですけど、そのコンサルの収録内容を自分で聞いてて、「なるほど、なるほど」と連発がなんかおかしいなと感じた。
どう言えばいいのかというと、「なるほど、なるほど」じゃなくて、
【そうですね】
【はい、そうですね】
という感じです。
「なるほど」よりも、「なるほど、はい、そうですね」。
「確かに」よりも、「確かに、そうですね」。
「そうですね」を多用するのが1番いい。他の人のやり取りを聞いてると、確かに「そうですね」を多用して、半分以上言ってますね。もう何回も言ってるんじゃないかっていうぐらい、多用する。
そうすると、柔らかい空気感。「目上の人からアドバイス頂いてる」という空気感になるんで。
この「なるほど」と「そうですね」の違いで、圧倒的に空気感が違う。こういう微妙な差に思えるかもしれないけど、この差がちゃんと実感して使い分けられるかどうかがポイントになると思います。
3番目。
【なんで、そうなの?】
で、これは仕事でやりがちで、部下がとんちんかんな報告をしてきた時に、問い詰めるという感じになるんです。「それはさすがにないだろ?」っていうことをやるとか。
僕の場合だったら、学生がいるんで、つい、
「何でそうなん?」と。
「なんで?」と言うか、わけわかんないから聞いただけなんだけど、それだと問い詰めていることに。
「調査的対応」と呼ばれるんですけど、「なぜ」とか「なんで」とか論理的に問い詰める、状況を整理するときに重要な言葉・フレーズなんですけども、それをやってしまうと関係性が悪くなる。
どうすればいいのかと言うと、「何で?」とか「なぜ?」じゃなくて、
【どうしたかったの?】
と。「あなた、まず、どうしたかったのか?」と、相手の意図を聞く。相手も状況を報告しながら、整理しながら喋ってると、自分の間違いに気づくんで、そこで、
「こうした方が良かったんじゃないの?」
と言うと、
「そうですね」
となる。
「なぜ?」と直球で聞くと、相手も身構えてギクシャクする。こっちが正しいのはそうなんですけど、関係が悪くなる。
「どうしたかったの?」ということですね。
・・・
僕も同僚の先生が、キツい言い方の先生がいて、「なんで、きついのかな?」って。きついことはわかってたんですけど、こういう表現を多用してるからで、本当に多用してますね。「だから、キツいのか!」っていうのを、この図鑑をみてはっきり認識できましたね。
僕は修正できるようになったんですが、その先生は指摘してもしょうがないんで放置してますが、まあそういうことですね。
こういうちょっとした表現の違いで、全然違う印象になるんで。ストレートなもの言いとか、硬い表現の人はこの図鑑を見て、その表現の違いをまず知るところから始めるといいんじゃないかなと思います。
では、以上になります。
ありがとうございました。