どうも、永田です。では、今週も撮って行きます。
相談がありましたので、その内容にお答えしていきます。20代女性・アルバイトからですね。では、内容を読み上げます。
「職場の人と仲良くしたいです。仕事の話はできますが、雑談ができません。真面目な人という印象から抜け出せず、用がない限り話しかけられないです。警戒されずに雑談したり、話しかけられる仲になりたいです。」
はい。というわけで、今は仕事・職場関係の人とあんまり仲が良くない、と。雑談もできない関係であると。だから、仕事の話しかしないし、それ以外は話さないという関係なので、そこをなんとかしたいというお悩みです。
これは簡単なんですね。何をやればいいのかというと、
【雑談の実績を積んでいく】と。
仕事の話に関しては出来る人。なんていうか、実績があるんで、仕事関係の話を振ってくれるし、する、と。だけど、雑談に関しては「実績」がないから、
「この人に話しかけて本当に雑談が成立するのかな?」とか
「答えが返ってくるのかなー?」
っていうことで、信用されてないから雑談はしないっていうことになるわけですね。
単純に考えてみてください。実績があるかないかは大きな違い。例えば、運転免許はあるけど、ペーパードライバーの人とベテランドライバー。どっちの方が運転が信用できるかというと、もちろんベテランですよね?ほとんど運転したことがない人・ペーパードライバーは実績がないんで信用に足らない、ということなんですね。
なので雑談も同じです。雑談だからといって、話しかけてくれるわけじゃなくて、そういう実績があるかないか?この人、雑談する人なのか、しない人なのか?その人がどういう雑談をしてきたのか?話しかけて、ある程度会話を期待できるのか?全然話さないし、他の人とも全然話してないんで、実績はないんで、「大丈夫かな?」ということで警戒されているわけ。
なんで、やるべきことは雑談の実績を自分から積んでいく。むこうから話しかけてくれることはあまりないんで、自分から話しかけるっていうことですね。
僕の経験上、例えば、研究室で10個以上下の若い学生さんと会話するのに悩んだんですけど、学生から話しかけてくることはないんです。自分から話しかけると、色々話してくれる子が、1人でも反応がいい人がいたら、それを見て安心するのか話しかけてくる、と。上司とも仕事・研究以外の話、雑談の実績を積んで行くと、気軽に会話できるようになった。
自分から話しかけるのは非常に重要です。
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何を話せばいいのかと言うと、何でもいいんですけど、「警戒された状態」だと思ってください。初対面と思って話すぐらいのマインドセットでいけばいいと思います。何がいいのかというと、
【状況】を利用していけばいい。
いりなり共通の話題とかあるんですけど、仕事以外にないから。状況を共有して、一緒にいる場を共有してるのだから、「その場に関する話だったら、自然」ということです。そこを飛び越えて個人的な話ってのは警戒される、と。
具体的に、例えば、朝会ったら、挨拶。挨拶はしますよね?
「電車混んでませんでしたか?今日、すごい混み合ってましたね」とか。
「事故があったんですかね?」とか。
(相手が)「そうだったんですか?私は車通勤なので…」
(それをふまえて)「車通勤だったんですか?」とか。
「どこらへんから来られてるんですか?」
「国道1号を利用してますね。確かに、車の方も混んでてましたね。事故があったんですかね?」とか。
(そこを彫りさげて)「あーそうなんですか?どちらにお住まいですか?」とかって個人情報が分かるんですね。こういう自然な流れになる。
いきなり、「どこに住んでるんですか?」と聞くと、警戒される。でも、朝混んでいてい、(相手が)車通勤だとわかって、住所も自然に聞けるわけです。そうすると、今度、住んでいる地域が話題になるという感じですね。
例えば、接客業だったら…
接客した後に「何も揉めてませんでしたか?」
「何か注文と違ってて、思ってたのと違って」
「あのお客さん、毎回揉めますよね?」とか。
「困りますよね?」とか。
「あのお客さん、キャラ濃くないですか?」とか。
そうすると、いつも思ってることをペラペラ喋って、
「そうなんですよね。あのお客さん、毎日来るんだけど、ちょっとな〜」
と、そういう話になる。
例えば、プレゼントとか会議のあと…
「発表、お疲れ様でした。大変でしたね。」とか(話しかけたら)
「徹夜で資料作って、もう眠くて。この後、帰ったら寝るつもりです」とか。
(それを受けて)「大変ですね。お疲れ様でしたね」とか。
「プレゼン内容について、ここちょっと分からなかったんですが、どういうことですか?」
「ここはねー」
とかって言いながら、しゃべったらいい。
あと、お昼休みだったら…
「お昼はどうされますか?外で食べますか?お弁当ですか?」
(相手が)「お弁当です」とか言ったら、
「お弁当なんですか?」
「はい。妻が毎日作ってくれるんで、お弁当なんです」
「結婚されてるんですね?お子さんは居られるんですか?」
「いますね。元気で、今年から幼稚園なんですよ」
とか言ったら、その家庭の状況とか、週末どうしてるかとか、お弁当何が好きかとか。そういう話で膨らんで、共通の話題がどんどんでてくると。そこらへんを次回膨らましたり、そのまま膨らんで共通の話題が出てくる。
ということで、その「状況」だけじゃなくて、いろんな話題が雑談の中で実績として出てくるわけだから、それを踏まえれば、また次の時に話が膨らむということです。
・・・
という感じで、自然な状況を利用して、朝だったのが朝の話題、昼だったら昼の話題。夕方だったら夕方の話題を使って。そこから一旦話が始まれば、いろんな方向に広がっていくし、広げていって、共通の話題を見つけていく、という感じです。あとは、通常の雑談の注意事項に則りながらやって行けばいい。
ポイントとしては、【話しやすい人】を見つけて、その同じ人と同じように雑談を繰り返して、実績を積んでいく、と。そうすると小さい実績からどんどん溜まっていって、その人と話してるのを他の人が見て、
「ああ、この人って話せるんだ」
とかいうことで、話せる人がどんどん増えていく。それは実績を積んでいるから、ということ。なんで、職場の人と雑談の実績を少しずつでいいから積んでいく。自分から話しかける。状況を利用して、自然な話題で話しかければ、一番いいかな、ということです。
半年とか1年ぐらいかかるかもしれないんですけど、話しやすい人が1人できたら、いきなり状況が変わるんで、それを目指して雑談の実績を積んでいきましょう。
というのが僕の答えになります。
では、以上になります。
頑張ってください。
ありがとうございました。