どうも、永田です。
今日のテーマは「人と話すと何が楽しいのか?」ということでお送りしたいと思います。
これ大事なことなんですけど、会話が苦手だと
「人と話して何が楽しいの?何それ?」
みたいな感じで自覚が持てないかもしれないんですが、非常に大事なことなので聞いてほしいと思います。
まず、コミュ障とか会話が苦手だと、「何とかしたい」とか「頑張りたい」とか真面目な人ほど努力しようとするんですよね。
「関係を深めたい」とか「孤立したくないから」とかで、こう言う【苦しみから逃れたい】というのは人間の当たり前の感情としてある。
僕ももちろんありますので分かるんですけど、【マイナスからの脱却】ってことで頑張れば頑張るほど苦しいってのが実情です。
「がんばる」事はもちろん大事ではあるんですけど、逆の発想も必要なんです。
【楽しいからやりたい】
というプラス方向の目的がないと、長期間、何年単位とかで継続ってのは難しいので、そこら辺の考え方とかも感覚が持てる形でご紹介したいと思います。
・・・
僕が「会話が楽しいな」と感じた瞬間、10年ぐらい前で30(歳)手前ぐらいで感じた瞬間で、今でも覚えてることがあるんですけど、それも会話のことをすごく深く実感した瞬間なんですね。
これはどこかで色々話した記憶があるんですけど、会話の苦手克服の第一歩といってもいいぐらいのブレイクスルーを得たそういう瞬間があります。
それはどういうのかというと、明治大学の齋藤孝教授で今も活躍されていて、10年〜20年前から月に何本も書いてるっていう天才的な人なんですけど、その人の本をずっと読んでて色々するんだけどコミュ障レベルに合ってなかった。
その中でいろいろチョイスして試してやってみる中で得たことなんですが、
【聞いた話をする】。
つまり、会話が難しいのは、苦手な状態で、しかもある程度人に話して聞かせるネタを自分で考えて、それをうまく喋らないといけない。
また、タイミングよく喋らないといけない、というところがハードルになってるんです。
なので、そこの前半部分(話のネタをつくる)を、人から聞いた話をパクって別の人に話す。
っていうか、これは会話上手な人がよくやってる。
これを(齋藤教授の)どこかの本に書いてあって、それをためしたらすごい簡単にできるようになった。
タイミングをつかむのは難しいし、話を再生するのも難しいんですけど、その前に練習した成果があったので「話を再生する」ってことはできるようになってて、実際の雑談とか会話の中で活かせた。
「これでやっていける」とコツを得た時に「会話が楽しい」と。
調子に乗って、そういうこと(聞いた話)をやってるってのが本当始まりだったです。
なので、そこから調子に乗って会話できるようになっていった。
それまでは基本的にうまくなかったんですけど、うまくいくときが出てきた。
・・・
今はそこからだんだん上がってきて会話してると言うか、そんなに苦労しなくなってるし、今は喋りすぎて「口が災いの元」でそういうのを改めて実感するほどになったんですけど。
やっぱり、会話してると楽しいんですよね?
で、以前にもマシンガントーカーについて色々お話ししたんですが、あの人達って会話というか話が止まらないんです。
話してると興奮状態になって、それが続いて止まらなくて、聞いてる人が途中からうんざりしてみたいな。
どうして止まらないのかというと、(話すのを)止めるところの脳の一部の機能が弱くなってるってのもあるんですけど、喋ってると【快感物質】が出るんです。
幸せホルモンみたいなのが出て、それでどんどん喋りが止まらない、と。
ランナーに「ランナーズハイ」という状態があって、走るのが気持ちよくて走りすぎてしまうみたいな状態があるらしいので、それに近い。
だから、おしゃべりが止まらい。
(話すのが)得意な人は止まらない傾向にあるし、妻も(止まらずに)喋ってますから同じような状態なんでしょうね。
僕もそういう状態が分かって、というか、研究やってるとプレゼントがあるので、プレゼンは準備大変なんですけどうまく喋れると気持ちいいし、今ではこういう音声を録るのは意外に楽しいし、行った後はスカッとした爽快感があるんですね。
「いい運動した」みたいな。笑
そういうわけで会話すること自体が楽しいんですよね。
あなたも毎回ではないと思うんですけどそういう瞬間があって、だからもう1回、会話を上手くなりたいなっていう潜在的な実感みたいなのを持ってるはずだからやれるし、コミュ障とか会話を意識するんだと思うんですけど。
逆に、会話しない時ってまともな精神状態じゃないと言うか、楽しくないんですよね?
そういうのを【ノンフロー】というらしい。
興奮してる状態とか、走ってる・運動してる状態を「フロー」と言うんですけど、その逆で「ノンフロー」いう概念がありまして、そういう状態になってる、と。
で、実際、誰とも話さないと鬱になりやすい傾向があるってのは研究で明らかにされているらしくて、引きこもりの状態は非常に精神衛生上良くない。
だから、引きこもりではないんですけど、コミュ障だと会話してないわけだから、そういう状態が引きこもり状態に近くて精神衛生上楽しくない、だから辛いっていうことなんですね。
それが孤独感ということなんですけど。
・・・
なので、今日は身も蓋もない話になってしまいましたが、(会話は)楽しいですよって言う(ことです)。
それを頑張って努力するもいいんですけど、なんとかそういう【喜びを感じる瞬間】をどれだけ増やせるかってのが【改善の継続のカギ】になると思うんです。
マイナス方向でなにくそ根性で頑張り続けるのは人はできないと思うし、僕もそんなにはできない。
やっていく中でコツをつかんで「楽しいなあ」と感じる瞬間が何回もあるから、10年とか続けられたんですよね。
という感じで、やるだけで楽しい状態、快感物質が出まくりの状態を経験していきましょうよっていうことです。
最初からそんなにうまくいかないので、ハードル下げまくって、とにかく1個の課題、とにかく自分ができる範囲の課題をできるだけやって、その中でたまたま成功体験を積んで楽しいなって感じる、というのが改善のサイクルにうまく入れる人だと思うので。
とにかく課題を粘り強くやる。
ハードル下げて簡単にできる状態にする、というのがいいかもしれません。
先ほどお話しした「聞いた話をする」は、誰かから聞いた話を別の人にする(というコツ)。
限定的なんですけど、同じ人に話せない。苦笑
聞いた話を本人に話すわけにもいかないので、別の人に話すっていう条件付きだし、タイミングもあるんですけど、そのネタが使えるのは。
聞いた話しは意外にやり易いので、それをやってみて、楽しいなって感じるのがまず第一歩かもしれません。
では、今日以上になります。
ありがとうございました。