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#125『口下手な人と会話するときの作法』

2022-01-17 Mon.

どうも、永田です。

今日のテーマは「口下手な人と会話するときの作法」ということでお話ししていきます。

というのも、これを聞いてくれてる方は会話に苦手意識がある方だと思うんですよね。

で、どちらかといえば、口下手な人が多いと思います。

ぼくももちろん無口だったので、口下手以外の何者でもなかったんですけど。

そして、「自分は口下手で、他の人は全員上手く喋れる」とかそういうことではないんですよね。

いつも話し手に回る人がいると思うんですが、そういう人が突然、席を離すと、意外に普通の人と言うか、そこそこ話せる人でもちょっと会話に困ったりするんです。

急に話し手がいなくなって自分が喋らなきゃいけない、みたいなのを感じるわけだから、自分だけじゃないんですね、口下手ってのは。

意外に多くの人は自分が喋ることに苦手意識を持ってたりするんですね。

特にコミュ障を強く意識してる人はそうなんです。

僕もオンラインとか相談で時々話す機会があるんですけど、やっぱり口下手な感じが伝わってくるんです。

ただ、コミュ障を自覚してる人でも社会人になると場数を踏んでるだけあって、そんなに緊張してないと言うか、なんか投げかけたら反応してくれる、何かいってくれるんですけど。

やっぱり、コミュ障でも学生さんになると、社会経験が社会人に比べて少ないわけで、人生経験も少ないので、緊張ってのはすごいあるし、言葉が出てこない感じが伝わってきましたね。

そういう(口下手な)人に対して、今日はどうすればいいのか?

自分だけじゃない、相手も口下手だったらどうするのか?

ということについてお話しします。

これ、特殊なケースのように感じるかと思うんですけど、先ほども言ったようにいつも話の中心じゃない人ってのも苦手意識はそこそこあるので、今日の話は使えるかなと思います。

逆に、相手が口下手だと、客観的にどういうところが喋りにくいのかなっては分かるんで、今日のポイントを聞いていただけると、楽に自分の口下手の改善にも役に立つと思います。

・・・

で、3つほどポイントがあります。

では早速言ってきますね。

1番目、【テンポを抑える】と。

口下手なので、1個1個の言葉を選ぶのに時間とエネルギーがかかるので、早い会話ってのは口下手な人には拒否感があると言うか、早いだけで消極的になる、と。

身構えられるんで。

相手も口下手だと、やっぱり自分がゆっくり話すっていうスタンス。

で、(口下手な人に言葉を)投げかけても(何をいうか)考え考えてくれるので、待つスタンスが大事ですよね。

それが(口下手じゃない人と)普通のやり取りをする感じじゃなくて、ゆっくりめで、かなり間が空くんだけど、このペースになれる必要ってのはある。

「ちょっと遅いなー」とか、そういう反応が(あなたは)ないような気がすると思うんだけど、違和感を感じるんだけど、そういうのはあたたかい雰囲気を保つってのを、僕がそういうやり取りをするときに気をつけてます。

(言われなくても)自然と気を付けるはずなんですね。

で、これ(待つ雰囲気)は意識的に保つ必要があると思います。

・・・

で、2番目。

【自分から話す】ですね。

自分が普段は口下手で、相手は結構フォローしてくれるんで、そういう受け身な会話にどうしてもなってしまうし、それが当たり前になってるので。

聞いてもフォローしてくれないと言うか、(相手は話すのが)苦手なので、自分がフォローする立場になるって事なんです。

なので、基本的には、自分が多めに話すっていうことです。

質問したり話を振っても(相手は)あんまり答えてくれないし、考えてる感じでレスが返ってこないなっていう感じになってしまうので、多めに話すってのは大事です。

逆にいいのは、こちらが何を言ってもそんなに拒否されないと言うか、否定されないというか、歓迎されるわけです。

「何か喋ってくれた」みたいな感じ喜んでくれるから、こっちは何言ってもいいんで、逆に話す練習ができると思って、多めに話した方がいいかなと思います。

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3番目は【質問する】。

当然ですね。

やっぱ(相手から質問を)投げかけてくれないんで、こちらから積極的に質問を投げかける、と。

大事なのは、質問を投げかけて相手が答えてくれるのを待つってのも大事なんですけど、多分一言二言しか、短い(答えしか返ってこない)。

口下手な人は(表現が)つたなくて、相手が「いいよ」しか言わないとか、言葉が伝わりにくいので、相手の言葉を補完したり、話を整理するのもありですね。

だから、例えば、

「お仕事は何ですか?」

と聞かれて、

(相手が)「システムエンジニアとかですね…」

となったら、

「SE何ですか?!難しそうですね!プログラミングって」

(プログラミングについて)よくわかってなくても、なんか言葉をフォローするのが重要だし、

(例えば)「大学でプログラミングでちょっと難しかったです」

みたいな、自分の知ってる範囲で答えて、相手の話を整理したり、相手の言葉をフォローしたりするっても重要です。

自分から質問を投げかけて、相手に一言答えてもらって、それをフォローするの。

自分で質問を投げかけて、自分で答えて、という感じでやるんですね。

これ、なぜ大事なことかと言うと、僕は(子供時代は)口下手で、母親がすごいしゃべるんですね。

だから、(母が)僕に話しかけてきて、僕は一言ボソッて答えると、キーワードを全部拾って、全部答えてくれる。

そういう感じで育ってきたので、だから、口下手を相手にするときの喋り方はそういう喋り方になると思います。

だから、友達もその役目を担ってくれてると言わか、自分が口下手でちょっとしか喋らなくても相手がそのキーワードを拾っていろいろ話を広げてくれる、そういう感じ。

多分、友達がいたらそういう感じで喋ってくれる、と。

で、逆に、社会人になると、そういう役目、優しくフォローしてくれる友達とか家族はいなくなって困ったことになるっていうケースがあるんですが。

口下手と喋る時は自分が投げかけた質問に対しても、積極的にフォローしに行くってのが重要だと思いますね。

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4番目なんですけど、これはできればでいいんですけど、【話を盛り上げる】。

時にはユーモアと言うか、ちょっと自分でボケってみる。

これも質問と同じで、自分でボケておいて、ツッコミはあまり期待できないので、自分で突っ込むという感じです。

自分でボケて、自分でツッコむ。

ピエロになるわけじゃないんですが、ちょっと馬鹿っぽくなる感じで、相手がそんなに拾わないので。

相手は「自分でボケて、自分ツッコミする」(あなたの)その様子を見て楽しんでもらうっていう感じで、そういうスタンスになるかなと思います。

・・・

というわけで、当たり前の事を言いましたが、要は自分で会話が完結してるんです。

自分で質問して、自分で答えているとか。

自分で話して、自分で色々整理して。

そういう感じで、自分で完結して、その間に相手にちょっと答えてもらって。

相手に10%〜20%ぐらい参加してもらって会話を成立させるみたいな。

一人芝居を聞いてもらって、ちょっと参加してもらうみたいな感じになるんですね。

というわけで、会話のいつもやってる感じではなくて、自分がやってもらってることを今度は自分がやるっていう感じなんです。

だから、自分が口下手でうまく喋れないので、でも会話が成立している場合には、友達とか家族にこうやってフォローしてもらっているんだっていうのは、逆の立場になるとわかるっていう感じで、これはこれでかなりいい勉強になるし、こういうところが大事なんだ、と。

話のネタとか、話力が足りてないからっていうよりも、こういうの大前提のところをちゃんとしていくと、キュッと締まると言うか、会話がうまく回りだすので意識してみてください。

テンポが良くて、話してくれて、質問もしてくれる、そして時にはユーモアを入れてくれるっていう、そういう相手は話しやすいと思うし、話したいと思うので、ぜひ口下手な人を相手にする機会があったらこういうのを意識して。

そうすれば自分が口下手でも、ある程度に客観的に(自分の口下手を)見れるかなという感じです。

では、今日は以上になります。

ありがとうございました。

#125『口下手な人と会話するときの作法』