どうも、永田です。
今日は雑談回ということで、お話ししていきますね。
今日の話は「ロックバランシング」についてです。
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で、これの講習会を受けてきたという話なんですが、「ロックバランシングって何?」ってことなんですが、要は河原にある石を積み上げるってこと。
よく昔話で地獄の河原に行く前に、三途の川原で平らな石を子供たちが積み上げてるみたいなそういう話があるんですが、それに近いものですね。
平らな石を積み上げるでも難しいんですけど、もっと難しいのは不自然な形で積み上げて、重力が消えたような形に錯覚するぐらい、ハっとするぐらい変な形で石が積み上がってるんですね。
普通は三角形で(の形の石があるとして)とんがってるほうを上にするんですが、それを逆にして、三角形のとんがってるほうを下にしたらグラつくじゃないすか?
そのぐらつきやすいの(石)を何個も立てるんです。
逆三角形のが何個も立って、それで立つのかみたいな感じで。
写真を添付したので、そういうのを見ていただければわかるんですけども、重力がないかのように錯覚するようなアート性があるってんで、それをロックバランシングがアートになってる。
そのアーティストが京都の鴨川デルタで活動してるので、そこまで行ってロックバランシングなるものを習いに行った。
僕がアートを個人的に好きだからいってるんじゃなくて、研究会として身内の、同じ研究室だったOB の方が呼びかけて、僕や後輩が近くに住んでるので集まって。
(ぼくの)研究とどういうテーマの関わりがあるのかというのは端折りますが、そういう感じで、講習会があったということで。
じゃあ、そういう不自然な形で石を積み上げるにはどうしたらいいのかというと、石のくぼみを使うんですね。
天然にある石はつるつるじゃなくて、必ずくぼみがある、と。
まん丸や長方形でもどっかにくぼみがあるので、その窪みに逆三角やとんがりをさしてポイントを探るんです。
重心を探るんですけど、あるところに、ある瞬間、色々な角度をぐるぐる回しながらある瞬間、カチっていう音がするかのようにピタッとたつ。
ありえない角度で、ありえない方角にたった。
手を離しても全然倒れないくらい安定して、それを2~3個積み上げられる。
だから、初めてそれ(ロックバランシング)を観た時に、「無理じゃね?」って思ったんだけど、習ってね30分〜1時間ぐらい、いや30分あると、立つんですね。
だから、これ、素人が見るとスゴ技に見えるんですけど、30分で習得できる。
でも、アーティストがやってるように激ムズのやつはそんな簡単にはできないんですけど、ハッとするような、写真になるぐらいには、すぐなれます、という感じですね。
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で、こういう石のくぼみを使ってロックバランシングのアーティストさんは(ロックバランシングを)行ってるんですが、そのアーティストさん曰く、
「石だけじゃなくて、あらゆるものが立てられる」。
そんなに全国的に有名じゃないんですけど、(そのアーティストさんは)テレビに何回も出演したりして、企業からオファーがある。
そのロックバランシングで自社商品を(ロックバランシングで)立てて、写真を撮って、それを Twitterで拡散して、みたいな感じで、プロモーションの一環として依頼が来る。
ある時、メガネメーカーから依頼が来た、と。
「メガネを立ててみてくれないか」
みたいな。
石の上にメガネを立てるんですが、石に眼鏡をかける感じではなく、メガネの柄の部分、耳にかけるところだったから、ありえない角度で眼鏡が立ってるんです。
映える写真なので、プロモーションとしてはいいんじゃないかなと思います。
で、ギャラがもらえなかったので、その代わり、気持ちとして眼鏡をギャラ代わりに差し上げますって言われて、鯖江メガネをもらった。笑
鯖江ってメガネの老舗の地方で有名なんですけど、鯖江メガネをもらったよって言ってましたね。
で、あと、「バナナを立てる」っていう依頼が来た(らしい)。
バナナは普通、横向きに置いてあるので、安定しないから。
そうじゃなくて、縦に置くんですね。笑
あのヘタの部分に凸凹があって、探ると立つらしい、と。
コロナ禍なので、関東のテレビ局で出張費も出ないということで(そのアーティストがオファーを)断ったんだけど、(テレビ局の)スタッフの人がどうしてもって言うんで、(やってみたら、簡単にできて)「ちゃんと立ちますよ」と連絡したら、スタッフが4人集まって、素人だけでやってみたら立ったらしい。
なので、「(出演してもらわなくて)大丈夫です」みたいになって、そこのテレビ出演はできなかった(苦笑)、みたいなそういう話を聞きました。
という感じで、あらゆるものが立つらしいんで、石のくぼみは使えばっという感じでなので、あなたもできるかもしれないので、やってみてください。
というのも、これ結構、話題性が強くて、女子ウケがいいんですね。笑
京都の鴨川デルタの河原で(ロックバランシングの講習会を)やっていたんですが、しばらくすると、僕達が作ったロックバランシングをスマホで写真撮影する女子が何人も来ましたね。
かなり映える写真が撮れるんで、これができるようになると、ちょっとしたネタになります。
で、僕の義理の弟さんも、妻が僕が送った(ロックバランシングの)写真をすぐ転送したらしいんですけど、(弟さんから)すぐ連絡が来て、義理の弟さんに今度レクチャーしてくれみたいな話になってるので。
弟さんはキャンプが趣味なので、友達にロックバランシングをやってみせるとネタになるという感じで話が来たじゃないかなと思います。
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というわけで、ロックバランシング自体もいいんですが、僕が一番面白かったなと思ったのは、ロックバランシングよりもロックバランシングアーティストの方ですね。
先ほどの話、テレビ局とか、メガネをもらって立てたとか、そういうのは僕らが話を振ったんじゃなくて、この人が勝手に話しました。笑
アーティストなので、最初の主催者とメールのやり取りをしてる時に、「うまく喋れるかなー?」とか「緊張します」みたいなことで謙遜してんのかなとか、アーティストだからこういうコミュニケーション苦手なのかなと(主催者のOBが)思ったらしいんですけど、蓋を開けてみると、ドンドンしゃべるんですね。苦笑
聞かれていないことをずっと喋って、ロックバランシングを習ったのが3時間かかったんだけど、半分ぐらい喋ってる感じで、まあ多分マシンガントーカーなんじゃないかなという感じの人。笑
何が面白かったかと言うと、テレビ出演の話とかだけじゃなくて、例えば、最後に解散する前に一言もらえませんかって感じで、その一言がすごい長かった。
その長い一言が終わった後に、後輩とか我々参加者に「感想を一言ずつありませんか?」みたいな感じで(そのアーティストが逆にコメントを求めてきて)、1人1人(の参加者も感想を)言う、と。苦笑
そのアーティストだけじゃなくて、参加者一人ひとりが喋ることになって、面白かったです。
「こんな事できるなんて、新鮮でした」
「ロックバランシング、ネタになります」
とか、そういう話を一言一言いっていく。
それに対して、思ったことを一言一言、返答してる、と。笑
それが(よく喋って)すごいなーっていう感じ。
あと、ロックバランシングは海外で盛んになって、それが20年ぐらい前から日本に輸入されてきたんです。
で、輸入されてロックバランシングをやってる人は日本全国にちらほらいて、教会ができたんです。
その協会を作ったロックバランシング第一任者、日本の第一任者という人がいる。
協会をつくって、その時に「ロックバランシング」という言葉は翻訳した人が、その人なので。
しかも、その協会はでかくて、ロックバランシング業界を牛耳ってる感じで、
「その協会とはちょっと距離を置いてる」
「1人が好きなんで」
「縛られたくないんで」
みたいな(ことをそのアーティストさんが言っていた)。
河原で石を積み上げて、その作品をそのまま川に置いていくんじゃなくて、それを最後崩すみたいです。
「それが流儀だ、礼儀だ」みたいな感じのことを協会が言ってるんだけど、そのアーティストの方は残していきたい派だからとか、そういうコトまで聞いてないのに言ってました。苦笑
で、もっと面白かったのは、ZOZOTOWN?の前澤さんかな?もう(社長を)辞任したと思うんですけど、あの起業家のお金持ちで、お金を配るってことで有名になったりした人。
で、100万円を配るって言って Twitter で募集してた時期があったんですけど、その100万円をもらったらしいですね。笑笑
Twitter で、「こういうのに使いたい」って。
みんなが、何千何万人かわかんないですけど、(ほしい理由を)送って、その中から理由を見ながら前田さんが気に入ったやつに100万円あげる、みたいな、そういうのに当たったらしいんです。
それの経緯が、応募理由が他の人達は当たり障りのない内容というか、「旅行行きたいです」とか「これ買いたいです」とか、そういう理由ばっかだったので、「これはいける(もらえる)」と思ったらしいです。
で、「いける」ってのはどういうことかと言うと、
「僕は100万円もらったら、ロックバランシングというものを全国に広めつつ、作品集を作りたい。それを100万円でやります」
みたいなことを自分のアート作品、ロックバランシングの写真とともに送ったら、前澤さんに気に入られて、100万円もらったっていうことらしいです。
ま、そういうことを聞いてもいないのに言ってきたのが面白かったですね。笑
あと、最後にちょっと汚い話ですけど、ロックバランシングやる時に、難しい作品を作るときに何時間かかかる。
ずっと集中してやらないといけないし、手を離したら崩れちゃうんで、そこら辺の忍耐力がいるんだけど、(その制作中に)便意を催してたらしいですね。
すごい作品ができる直前に便意を催して我慢してたら、ちょっと漏らしちゃったけど、それでできた、みたいな。
そういう話までしてたのが、相当面白かったというのが、ロックバランシング講習会の話でした。
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というわけで、今日のポイントは、ロックバランシング自体が面白いネタになるよっていうのと、あと個人的に、そのアーティストの弾丸トークが面白かったよってのが、今回の話の肝だと思います。
では、以上になります。
ありがとうございました。