どうも、永田です。
今日は、いよいよと言いますか、「マシンガントーカー」についてお話ししたいと思います。
マシンガントーカーってのは僕の造語かどうかわからないんですが、要はマシンガンのように喋り続ける人という意味です。
これを聞いてくれてる方は話がそんなに得意じゃないんで、やっぱり聞き専になってる、聞いてばかりの人が多いと思うんですね。
で、ある相談を受けた時に、相手がどうやらマシンガントーカーで、しかも同僚なので話を聞かなきゃいけなくて、(自分が)話を聞いてばかりでストレスが溜まってますっていうような相談も受けた。
(だから)やっぱり困ってる人は一定数はいるのかな、ということでこれをお話ししていきたいと思います。
シリーズ化します。
色々話したいことがあるんで長くなるんですが、1番目は「話の切り上げ方」です。
(マシンガントーカーは)喋り続けので、どうやって話を切り上げるかってのがマジで大事。
2番目は「見極め方」です。
「マシンガントーカーなのか、どうかな?」という人がいるんで、そういう人の見極め方。
3番目は「話し方」ですね。
(マシンガントーカーと)普通に会話するにはどうしたらいいか、ということです。
というわけで、シリーズは三部作になるんでかなり長いんですが、話していきたいと思います。
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で、僕は(マシンガントーカーと)因縁があるんですが、実はどういうことかと言うと、母親がまずそうだったんですね。笑
だから、僕は生まれてからずっと母親の話を聞いて育った。苦笑
会話は話を聞くものだという感じで育ってしまった、と。
だから、「口下手なのは母親のせいじゃないかな?」って結構長い間、思ってたんですね。笑
でも、それはちょっと違ったっぽい。
というのも、妹が2人いて、そのうちの1人はやっぱ喋り続けるタイプ、マシンガントーカーだったんです。
(育ちで喋りが苦手になるとか、得意になるということではなさそう、ということ)
なので、夕食は、5人家族だったんですが、母親と上の妹が喋り続けるのを残り3人が聞くみたいな構図が出来上がっていました。苦笑
母親はとにかく話し上手なんで、ありとあらゆる感じで話せる、と。
多彩な感じで、(集団会話では)聞き役も出来るっていう感じでなんだけど、ずっと喋り続けてる、と。
話題を一言振ったら終わりがないし、顔を合わせたらゴングが鳴って。苦笑
(母親の一方的な)話がつづくので、「めんどくせえな」と思って適当にやると、「ちゃんと聞いてる?」って怒られるんで、(仕方なく)聞いてる。
(これが)僕の10代の家庭環境でした。
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という感じですけど、マシンガントーカーの特徴はもう言わずもがなと言うか、「喋り続ける人」ですね。
相手と自分の会話量のバランス、話す量のバランスを整えるのが「原則」だと思うんですけど、この大原則はもう完全に崩壊してる。苦笑
(ここからは)具体例をシェアしますね。
先ほど言った母親だけじゃなくて、大人になってからも何人かにあったんでその人たちの特徴をお話しします。
これは前の職場、大学の職場だったんですが、そういうマシンガントーカーの人がいました、
初対面で(その人と)ランチをしたんですが、やっぱり30分喋り続けた。苦笑
(じつはその5~6年前に研究会であって議論したことがあり、面識はあったのですが)
山登りが趣味でかなり面白い話ではあるんですが、とにかくしゃべり倒す。
その山登りってのは趣味で登るとかじゃなくて、雪山登山をしたり、本当に変わっているのは金曜日の夕方夜から山を登る、徹夜して。
夜中、山を登ってて、真っ暗ですよね?
熊がでないか心配なので対策として鈴をつけてたり、ヘッドライトをつけてる、と。
「怖い、怖い」と言いながら、毎週、夜中に山を登ってるっという感じ。
だから、前は関東の職場に勤めていたんで(日本の)アルプス山脈とか登ってたり、滋賀県に来てからは滋賀県の山々を歩きまわっていた、ということです。
で、毎週月曜日に(先週末にどの山に登ったか)報告会があるんで、それを毎週月曜、僕たち、もう一人同僚がいたんですが、聞いてた。笑
で、とにかく、ちょっと話をふると始まるし、かってに話が始まる。
話が始まると30分続く、と。苦笑
ランチしたときなんか、30分喋りつづけて、もうメシを食うのを忘れる。
慣れてくると、
「手が止まってますよ」
「食べたらどうですか?」
とツッコミが入れられる状態。苦笑
興奮状態で(話が)止まらないって感じだから、仕事場が同じ部屋だったんですが、デスクが向かい合わせなので(椅子を)振り返って雑談するんですが、椅子から立ち上がって寄ってくるんですね、興奮しすぎて、という感じです。笑
後は、私立大学で学生がたくさんいたんですけど、飲み会でも学生がその聞き役になって、最初面白いんですが、さすがにもう長時間になると疲れてきた様子が傍目から見てわかる。
ある学生は僕に、「話聞くの疲れました」と愚痴を漏らすぐらい話して。苦笑
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で、もう一人は今の職場で、その同僚とは別れたんですが、今新しい研究室に入ってて、女性教授はこれに輪をかけたようなマシンガントーカーで。
教授なので論理的で頭の回転が速い。
しかも、普通の速さじゃなくて、普通の教授が頭の回転が遅いんじゃないかなぐらい感じる頭の回転の速さで、誰も止められないです。
しかも上司なんで、同僚だったら「話長いよ」みたいなツッコミが入れられるんですけど、上司だから(ツッコミを)入れられなくて。
基本的に、ゼミ(研究の議論の場)でも、90%この上司が喋り続けてるのをみんな聞くみたいな感じで。
「ひどいな」と感じたのは、(ぼくが着任してすぐ)最初の自己紹介的なプレゼンがあって、僕の研究は何してるのかを紹介するプレゼンで。
その時にプレゼンしたら、普通はとりあえずスライド全部話し終わるまで一旦聞いてるんですけど、1枚目(のスライド)から割り込んでくるんですね。苦笑
「これどういうことなの?」と。
で、「私はこう思う」みたいな感じで、僕がプレゼンする場面のはずなのに、その教授が半分ぐらい話してるという、そういう話です。
で、象徴的な場面がもう1個ありまして。
研究室が違うんですけど、共同研究してる女性教授、ボスの教授と仲良くしてる女性教授がいるんですけど、その人が来たりした時は僕のボス(マシンガン教授)が喋り続けて中、終始黙って PC 作業してるんですね。笑
で、タイミングよく(その仲間の女性教授が)ちょっと話して、サクッと戻って、PC 作業し続ける。
そういう感じの象徴的な場面があって。
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これぐらいマシンガントーカはしゃべり続けるっていう感じで。
僕は専門家ではないので彼らがどういう背景を持ってるのか断言はできないんですが、おそらく ADHD ですね。
「注意欠陥多動性障害」。
多動性がおそらく口に出てるという感じで、興奮状態で1度喋り出すと、無口だった僕からするとそのしゃべりが止まらないってどういう状態なのか想像できなかったんですけど、どうやらそういう感じなんじゃないかなと思います。
ADHD って言うと障害のひとつだと思われるんですけど、グレーゾーンですよね、確実に。
大学にはこういう人多いですから、そこまで珍しくもない、今の時代は特に珍しくもないっていう感じの人達だと思いますね。
今の感じ(の説明)だと、デメリットしかないかなと思うんですけど、やっぱり彼らは「集団会話」に向いている、と。
集団会話は基本的に勝手に喋り出すってのは大事なことなので、そういうのに向いている。
初対面も自己開示が大事なんで、喋りが止まらない彼らには向いている。
でも、長期的な関係だと、やっぱり相手の話を聞かずに喋り続けて相当ストレスが溜まり、うまくいかない、距離を置かれるっていう感じですかね。
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仕事の「同僚」とか「上司」がそういう感じで距離を置けない場合に、我々が取れる対策としてはまず
「回避策」
ですね。
つまり、「話を切り上げられるスキル」を持っているかどうかが大事なので、まず第1回としてお伝えします。
最初は一般論で、最後に僕なりの解決法です。
1番目。
これ書籍で読んだんですが、
「時計を見る」
で大体3割ぐらい切り上げられると思います。
軽症の人向けなんですけど、時計を見る仕草をすることで、「ちょっと時間がないんだ、じゃあこれぐらいでおわりにしましょうか」と言ってくれる。
それぐらいで切り上げられるのは3割。
残り5割、つまり、全体の8割までは、2番目の方法でいける。
これが「断りをいれる」。
「ちょっと仕事があるので」
といって立ち去る。
だいたい5割いける。
仕事で部屋を立ち去る、という感じで。
問題は、立ち去れない場合ですね。
僕が同僚と同じ部屋なので、仕事で立ち去れない。
どうすんのかっていうことで、「直接的に断ること」です。
セリフとしては、
「今度、ゆっくり話を聞かせてください」。
残り2割はいけるんじゃないかというのが、僕は学んだことです。
ようは、「話長いからもう黙ってください」ということじゃなくて、「今度、聞かせて欲しい。興味はありますけど、今は時間がないので。今度、聞くんで」という感じで、相手のメリットを示すわけですね。
「もう聞きたくないですよ」という雰囲気ではなく、「今度、聞かせてください」という感じで、やんわりと断れる。
大体これで行けますなんで、「仕事やります」というのと「今度、ゆっくり聞かせてください」とで、だいたい断れる切り上げ法なので、まずはこれができるようにしましょう。
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4番目の方法として、これは前の職場の同僚(マシンガントーカーじゃない方)から学んだ方法なんです。
僕が考えたわけではなく、その職場にはもう1人の同僚がいて、この人がコミュニケーション上手だった。
なので、そのマシンガントーカーの同僚が喋り続けている時に3人で話を聞いてるんですが、いつのまにか、そのもう1人の同僚は仕事始めてて、気づいたらぼくとマシンガントーカーで話を続けてて、僕は話を1人で聴き続けてる状態になったんですね。笑
(その同僚が何をやっているのかに)気づくのに半年かかったんですけど、それぐらいさりげない回避方法をとっていた、と。
よくよく、なんでこういう状態になるのかなというのを自覚して観察したら、すご技を使ってたと言うか。
何をやってるかと言うと、机同士は向かい合ってたんで椅子を回転して、デスクから反対向きに回転して向き合って話を聞いてる状態なんですけど、いつのまにか椅子をそおっと回転して戻って仕事を始めてる、と。笑
それぐらいさりげなくて、僕でもなかなか気づかないくらいさりげなく、会話は集中力がいるんで注意が狭くなるんで、それぐらいでも(椅子を回転させて仕事に戻っていると)気づかないですね。
気づくのに、3ヶ月〜半年ぐらいかかった。
僕もマスターしたらどうなったかと言うと、二人ともさりげなく椅子を回転させる、そうするとマシンガントーカーの同僚が1人で喋り続けるという。笑
一瞬ですけど、そういう状況で1分ぐらい喋ってましたね。笑
最後に(本人も)気づいて、
「だれも聞いてない!」
「1人で喋ってた!」
みたいな自分ツッコミを入れるから、その人は愛されキャラではあるんですけど、そういう感じで最後は(ぼくともう1人の同僚が)「そうだね」と言って、話が終わるという感じでした。
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最後の方は、椅子を回転させるというのは状況が限定されますけども、できる人は試してください。
ま、気持ちいいというわけで、マシンガントーカーだと思ったら、とりあえず話を切り上げ方を身につけたほうがストレスマネジメント、人間関係的にもいいと思うんで、まずはこれをお試しください。
では、今日は以上になります。
ありがとうございました 。