どうも、永田です。
雑談会がしばらく続いていますが、今日は真面目なすごく真面目な話をしたいと思います。
コミュ障そのものについてですね。
まずこういう質問を投げます。
「コミュ障って治るって本気で思っていますか?」
ということです。
・・
まあ僕もね、20代のうちはこれを本気で思えなかったんですね。
28、29だと、コミュ障を自覚してからもう10年近くたってて、少し改善というか実践するようになった時期だったんですけど。
「いやこれ何年かかるんだ?」
「あと何年かかよこれ?」
「本当に治るの?」
っていう疑問を常に抱いていましたね。
「改善して自分が率先して話をしている」とか
「初対面でも楽しく会話してる」とか
「職場で明るく振る舞ってる」
みたいなイメージが、どうしてももてなかったわけです。
強い手応えを感じてからも何年かかかるわけなんですが、こういうイメージがどうしても出ないと。
つまり、
「自分はコミュ障を克服できないんじゃないか?」
っていう
「結論ありき」
だと思うですね。
だから、実践してちょっとやっても、やっぱり「自分がコミュ障」だという証拠ばかりを集めて。
ちょっと気持ちがダウンするわけ。
こういう状態ってのは、「二律背反」と言うか。
頭では、「コミュ障克服してやるっ」て思ってるんだけど、心でそれを否定している。
つまり、葛藤状態なわけですね。
まだコミュ障自覚してる時は少なからずあるんですけど。
そういう二律背反は、頭で肯定して、心で否定しているみたいな状態になってる。
こういうことをメタ認知するだけでも、少し軽くなるんじゃないかなと思います。
・・
今日の話は、「コミュ障克服できないんじゃないか?」っていう結論を書き換える、そういう戦略を取りましょうよという話です。
ポイントは三つほどあります。
1番目は成功体験。
小さい成功体験を積み上げましょうよって言う普通の話ですね。
そのためには、正しい情報とノウハウが必要です。
効率のいい努力をして、戦略を持って取り組みましょうということで。
これ普通ですよね?
でも、ちょっとコメントしますと。
効率のいい努力ができるようになるまで、ノウハウをコレクトする状況が最初にある。
僕も本屋に通いつめてましたから。
今の時代だと、ネット検索しまくり、教材買いまくり。
でも実践あんまりできない、みたいな感じですね。
この状態が何年か続く。
そこを越えて効率のいい努力したとしても、多分ね、何年かかかると思います。
10代だと半年とか1年ぐらいで行けちゃうんですけど。
だいたい社会人になってる人が多いと思うんですが、やっぱね、想像以上に自分っていうもの固まっちゃってるんで、10代ぐらいの変化はない。
そんなには素早く変わらないんで、まあ2年ぐらいはね。
どんなに効率が良くても2年ぐらいかかるんじゃないかなっていうのが、今のところ僕の結論になってます。
でも、2年は結構、社会人はあっという間だと思いますから。
なんで、2年ぐらいで、しかも小さい成功体験を積み上げていうわけですから。
手応えを感じられてるわけだから、継続には問題なくなると思うんです。
あと、もうちょっとお伝えしておくのは、小さい成功体験が
「小さいからそんな価値ないんじゃないか?」
と思うんですけど。
こういうの続けて、1年に1回ぐらい「クリティカルヒット」があるんですね。
色々試してるわけですからね。
成果も上がってるわけなんですけど、「跳ね上がる瞬間」ってのがあるんです。
大体、スキル習得全般について言えることなんですけど。
なんかね、階段の踊り場がずっと続いてて、ある時、ほんと一段上がるみたいな感覚。
そういう感覚はあるわけです。
これがクセになると言うかね、だから1年に1回か2回目体験すると、ドーパミンがドバドバ出て依存症になるんじゃないかっていうか、また欲しいみたいな感じになって続けられる。
なんでもここから大変なんですけど、そういうのもあるんで。
・・
2番目は「臨場感」。
これはちょっと分かりにくいんで、プロスポーツで例えてみます。
プロは子供の頃から実力を発揮して、そのままプロになるっていうイメージがあると思うんですけど。
実際には、プロスポーツ選手の親がプロスポーツ選手だったりするわけですね。
そういうスポーツ一家に生まれて、幼少期からそのスポーツに取り組んでいる。
そのまま大人になって、プロになるという感じ。
で、音楽家になる人も、だいたい音楽一家だったりするわけです。
だから、自分もプロの音楽家になるのは、疑問を感じてるかもしんないんですけど、結構、臨場感が高い状態でずっとやっている。
例えば作家になるのも、一握りの才能に溢れた人っていうイメージあるんですけど、作家としてデビューできるのは意外に親が作家だったりするわけです。
そういう人が意外にプロになれている。
圧倒的な才能を持った作家とか、音楽家とか、プロスポーツ選手の子供が、その才能を100%受け継ぐかと言うと、全然違う。
でも、プロにはなれるわけで。
才能もあるけど、やっぱり臨場感があるわけです。
周りの大人とか子供が、そういうプロを目指してる。
プロになれるんだっていうのを心で思えるわけで。
そういう環境でずっと育ってきた。
逆に、そういう環境じゃない場合。
サッカー選手になりたいんだけど、周りは別に強い選手がいるわけでも、親戚とか家族にプロサッカー選手がいない。
「これで本当になれるのかな?」っていう状態。
プロスポーツ選手がずっといるっていう状態と全然違うと思う。
ちなみに大学教員でも同じで、僕は親がサラリーマンだったんですけど、周りに親が大学教授っていう人が何人かいますんで。
そういう感じなんですね。
才能よりも臨場感がかなり重要なファクターじゃないかと思います。
本読んでネット検索して実践するじゃなくて、こういう風に音声情報、肉声を聴くことで、
「ああやっぱりコミュ障って克服できるんだ」
っていうの頭でわかるっていうか、心で分かる。
聞き続けることの意味があると思うんですね。
こういう音声という臨場感ってのは、意外にね、外せない成功要因だと思います。
・・
3番目。
これもう答えそのものと言うか、「居場所」ですね。
コミュニケーションも居場所があればいいわけ。
大抵、コミュ障という問題を感じてるのは、居場所がない場所がある。
例えば、あなたが住んでいる空間を考えると、家にいれば家族とか友達で、外に出れば職場とか学校ですね。
だけど、家族とか友達で居場所を感じられるけど、職場や学校で居場所を感じられないから、コミュ障を自覚する。
家族、友達、学校、職場に居場所が全部ありますっていう人は、おそらくこの音声を聴いてないと思います。
ので、どこかのコミュニティで、職場と学校に居場所を感じられないから、コミュ障を自覚し、問題だと感じるわけです。
実際、僕はですね、10代の時はバスケをやってたんで、その部活仲間が居場所だった。
学校もそれなりに居場所になっちゃった。
まあ、バスケで挫折して、ちょっと一瞬居場所を失ったんですけども。
今度は勉強して、研究者を目指すと、別の居場所ができたみたいな感じで。
学校とか友達が居場所ってなって、10代の時は問題を感じなかったです。
大学卒業してから口下手だったのが原因で、居場所を感じられなくなった。
それでも研究仲間はいたんで、それなりに場所があったけど。
バイト先で居場所がなかったみたいな感じですね。
あと、家族もグレーゾーンで、そこまでヤバくはないんですけど、少し居場所を感じられない表面的な家族だったんで。
そこで色々あったんですけど、そういう感じで居場所を感じられなかったということです。
まあ、だけど、家の外で居場所があったからよかった。
どこかに居場所が1つでもあれば生きていける。
リアルの友達がいなかったら、ゲーム仲間でもいいんで。
とにかく居場所を感じられる場所が一つでもあればやってける。
し、それを増やしていく。
最終的に大事なのは、恋人をつくるとかパートナーつくる。
あるいは、家族つくる。
最終ゴールで一番簡単と言うか、最終解決になるんじゃないかなと僕は思ってます。
そこで居場所をつくった上で、成功体験コツコツ努力していけば、会話力コミュ力は普通に上がっていきますから。
・・
という感じで。以上三つになります。
だから大事なのは、「コミュ障を克服できるない」っていう結論を書き変えようってことで。
そのためには、成功体験だけじゃなくて、2番目3番目として「臨場感」「居場所」っていうファクターを見落としがちなんで。
この際、ちょっと見直してみましょう。
というのが、今日のお話でした。
では、以上になります。
ありがとうございました 。