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#102『コミュ障克服は夢物語ですか?』

2021-10-22 Fri.

どうも、永田です。

雑談会がしばらく続いていますが、今日は真面目なすごく真面目な話をしたいと思います。

コミュ障そのものについてですね。

まずこういう質問を投げます。

「コミュ障って治るって本気で思っていますか?」

ということです。

・・

まあ僕もね、20代のうちはこれを本気で思えなかったんですね。

28、29だと、コミュ障を自覚してからもう10年近くたってて、少し改善というか実践するようになった時期だったんですけど。

「いやこれ何年かかるんだ?」
「あと何年かかよこれ?」
「本当に治るの?」

っていう疑問を常に抱いていましたね。

「改善して自分が率先して話をしている」とか
「初対面でも楽しく会話してる」とか
「職場で明るく振る舞ってる」

みたいなイメージが、どうしてももてなかったわけです。

強い手応えを感じてからも何年かかかるわけなんですが、こういうイメージがどうしても出ないと。

つまり、

「自分はコミュ障を克服できないんじゃないか?」

っていう

「結論ありき」

だと思うですね。

だから、実践してちょっとやっても、やっぱり「自分がコミュ障」だという証拠ばかりを集めて。

ちょっと気持ちがダウンするわけ。

こういう状態ってのは、「二律背反」と言うか。

頭では、「コミュ障克服してやるっ」て思ってるんだけど、心でそれを否定している。

つまり、葛藤状態なわけですね。

まだコミュ障自覚してる時は少なからずあるんですけど。

そういう二律背反は、頭で肯定して、心で否定しているみたいな状態になってる。

こういうことをメタ認知するだけでも、少し軽くなるんじゃないかなと思います。

・・

今日の話は、「コミュ障克服できないんじゃないか?」っていう結論を書き換える、そういう戦略を取りましょうよという話です。

ポイントは三つほどあります。

1番目は成功体験。

小さい成功体験を積み上げましょうよって言う普通の話ですね。

そのためには、正しい情報とノウハウが必要です。

効率のいい努力をして、戦略を持って取り組みましょうということで。

これ普通ですよね?

でも、ちょっとコメントしますと。

効率のいい努力ができるようになるまで、ノウハウをコレクトする状況が最初にある。

僕も本屋に通いつめてましたから。

今の時代だと、ネット検索しまくり、教材買いまくり。

でも実践あんまりできない、みたいな感じですね。

この状態が何年か続く。

そこを越えて効率のいい努力したとしても、多分ね、何年かかかると思います。

10代だと半年とか1年ぐらいで行けちゃうんですけど。

だいたい社会人になってる人が多いと思うんですが、やっぱね、想像以上に自分っていうもの固まっちゃってるんで、10代ぐらいの変化はない。

そんなには素早く変わらないんで、まあ2年ぐらいはね。

どんなに効率が良くても2年ぐらいかかるんじゃないかなっていうのが、今のところ僕の結論になってます。

でも、2年は結構、社会人はあっという間だと思いますから。

なんで、2年ぐらいで、しかも小さい成功体験を積み上げていうわけですから。

手応えを感じられてるわけだから、継続には問題なくなると思うんです。

あと、もうちょっとお伝えしておくのは、小さい成功体験が

「小さいからそんな価値ないんじゃないか?」

と思うんですけど。

こういうの続けて、1年に1回ぐらい「クリティカルヒット」があるんですね。

色々試してるわけですからね。

成果も上がってるわけなんですけど、「跳ね上がる瞬間」ってのがあるんです。

大体、スキル習得全般について言えることなんですけど。

なんかね、階段の踊り場がずっと続いてて、ある時、ほんと一段上がるみたいな感覚。

そういう感覚はあるわけです。

これがクセになると言うかね、だから1年に1回か2回目体験すると、ドーパミンがドバドバ出て依存症になるんじゃないかっていうか、また欲しいみたいな感じになって続けられる。

なんでもここから大変なんですけど、そういうのもあるんで。

・・

2番目は「臨場感」。

これはちょっと分かりにくいんで、プロスポーツで例えてみます。

プロは子供の頃から実力を発揮して、そのままプロになるっていうイメージがあると思うんですけど。

実際には、プロスポーツ選手の親がプロスポーツ選手だったりするわけですね。

そういうスポーツ一家に生まれて、幼少期からそのスポーツに取り組んでいる。

そのまま大人になって、プロになるという感じ。

で、音楽家になる人も、だいたい音楽一家だったりするわけです。

だから、自分もプロの音楽家になるのは、疑問を感じてるかもしんないんですけど、結構、臨場感が高い状態でずっとやっている。

例えば作家になるのも、一握りの才能に溢れた人っていうイメージあるんですけど、作家としてデビューできるのは意外に親が作家だったりするわけです。

そういう人が意外にプロになれている。

圧倒的な才能を持った作家とか、音楽家とか、プロスポーツ選手の子供が、その才能を100%受け継ぐかと言うと、全然違う。

でも、プロにはなれるわけで。

才能もあるけど、やっぱり臨場感があるわけです。

周りの大人とか子供が、そういうプロを目指してる。

プロになれるんだっていうのを心で思えるわけで。

そういう環境でずっと育ってきた。

逆に、そういう環境じゃない場合。

サッカー選手になりたいんだけど、周りは別に強い選手がいるわけでも、親戚とか家族にプロサッカー選手がいない。

「これで本当になれるのかな?」っていう状態。

プロスポーツ選手がずっといるっていう状態と全然違うと思う。

ちなみに大学教員でも同じで、僕は親がサラリーマンだったんですけど、周りに親が大学教授っていう人が何人かいますんで。

そういう感じなんですね。

才能よりも臨場感がかなり重要なファクターじゃないかと思います。

本読んでネット検索して実践するじゃなくて、こういう風に音声情報、肉声を聴くことで、

「ああやっぱりコミュ障って克服できるんだ」

っていうの頭でわかるっていうか、心で分かる。

聞き続けることの意味があると思うんですね。

こういう音声という臨場感ってのは、意外にね、外せない成功要因だと思います。

・・

3番目。

これもう答えそのものと言うか、「居場所」ですね。

コミュニケーションも居場所があればいいわけ。

大抵、コミュ障という問題を感じてるのは、居場所がない場所がある。

例えば、あなたが住んでいる空間を考えると、家にいれば家族とか友達で、外に出れば職場とか学校ですね。

だけど、家族とか友達で居場所を感じられるけど、職場や学校で居場所を感じられないから、コミュ障を自覚する。

家族、友達、学校、職場に居場所が全部ありますっていう人は、おそらくこの音声を聴いてないと思います。

ので、どこかのコミュニティで、職場と学校に居場所を感じられないから、コミュ障を自覚し、問題だと感じるわけです。

実際、僕はですね、10代の時はバスケをやってたんで、その部活仲間が居場所だった。

学校もそれなりに居場所になっちゃった。

まあ、バスケで挫折して、ちょっと一瞬居場所を失ったんですけども。

今度は勉強して、研究者を目指すと、別の居場所ができたみたいな感じで。

学校とか友達が居場所ってなって、10代の時は問題を感じなかったです。

大学卒業してから口下手だったのが原因で、居場所を感じられなくなった。

それでも研究仲間はいたんで、それなりに場所があったけど。

バイト先で居場所がなかったみたいな感じですね。

あと、家族もグレーゾーンで、そこまでヤバくはないんですけど、少し居場所を感じられない表面的な家族だったんで。

そこで色々あったんですけど、そういう感じで居場所を感じられなかったということです。

まあ、だけど、家の外で居場所があったからよかった。

どこかに居場所が1つでもあれば生きていける。

リアルの友達がいなかったら、ゲーム仲間でもいいんで。

とにかく居場所を感じられる場所が一つでもあればやってける。

し、それを増やしていく。

最終的に大事なのは、恋人をつくるとかパートナーつくる。

あるいは、家族つくる。

最終ゴールで一番簡単と言うか、最終解決になるんじゃないかなと僕は思ってます。

そこで居場所をつくった上で、成功体験コツコツ努力していけば、会話力コミュ力は普通に上がっていきますから。

・・

という感じで。以上三つになります。

だから大事なのは、「コミュ障を克服できるない」っていう結論を書き変えようってことで。

そのためには、成功体験だけじゃなくて、2番目3番目として「臨場感」「居場所」っていうファクターを見落としがちなんで。

この際、ちょっと見直してみましょう。

というのが、今日のお話でした。

では、以上になります。

ありがとうございました 。

#102『コミュ障克服は夢物語ですか?』