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#088『コミュ障にありがちな誤解 その2』

2023-04-14 Fri.

どうも、永田です。

では、前回に引き続き、「コミュ障によくある誤解」についてお話ししていきます。

前回は代表的な誤解2つを取り上げました。

「喋らないといけない」とか
「笑わせないといけない」

という思い込みってなかったですか?というお話だったと思います。

まだの人は前回の音声を聞いてみてください。

で、今回はそれに引き続きの話になります。

・・・

はい。では、早速三つ目です。

よくあると思うんですけど、

【優しい人にならなければいけない】

コミュニケーションと優しさって密接にリンクはしているんで、優しさにこだわる時期ってのがあるんじゃないかなと思います。

実際、コミュ力が高い人を観察していると優しさを十分に持ち合わせてるんですね、羨ましいぐらい。

焦ってると、
何か困ってる素振りをしてると、

いいタイミングで声かけてくれたり、心配そうにしてくれるわけです。

だから、

「優しいなぁ」

と思って、

「コミュ力高いなぁ」

とか感じつつ、それを表面的に受け取ってしまって、

「じゃあ、やっぱり優しくしなければいけないのか?」

と、そういう信念ができちゃうんですね。

でも…

柄にもないのに「謎の優しさ」を出し始めた時期が、僕にも2〜3回ありました。

いつもそんなに他人に関心がないのに、思い立った時だけ、

優しい目つきをしてみたり
優しい微笑みをしてみたり。

こう言うとギャグに聞こえるんだけど、当時は本気だったんです。

で、結局どうなったかと言うと、続きませんよね(苦笑)1週間持たないです。

昔のキャラに戻るだけだった。

なので、「人に優しく」は非常に大事なんだけど、約100%の優しさは無理だと経験的に思います。

じゃあ、どうすればいいのか?

「優しさはすてろと?自己中でいけ」

と言う事じゃなくて、バランスが大事だ、と。

100%の優しさってのも無理難題なんだけど、どのくらいだったら大丈夫かと言うと、半分ぐらい。

完全に自己中は良くないんですけど、100%の優しさもやっぱりそれはそれで極端だと思います。

なので理想的には、

【相手と自分、50%:50%】

それぐらいがいいんだけど、現実的なところを見ると、フィフティ・フィフティだと若干、自分寄りになっちゃう。そういうバイアスがある。

しかも、「相手の受取り方」もあるんで、相手と自分、5対5がありそうなんだけど、現実を考えると6対4で、相手が6で自分が5。

少し相手をたてるぐらいが、ちょうどいいと思います。

“相手を尊重してます感“が出ます。

すると、相手もそれを感じ取れるし、感じていくわけです。

色々と現実的にはうまくいくんじゃないかなと思います。

なので、今んところは結論としては、

【6:4】

でやっていれば、

【(相手を)優先させる形で、かつ、自分も大事にする】

というのが無理しない感じだと思います。

・・・

はい。

では、あるあるの誤解その4にいきます。

これもよくあると思うんですけど、

【みんなと仲良くしなければいけない】

と思うんですね。

みんなと仲良くできたら、それは理想なんだけど、10人〜20人いたらそうはならない。

仲良くないというか、「嫌い」と思ってしまうような人がいると思うんで、あなたにも。

そうすると、何がまずいかと言うと…

嫌いな人がいてもいいんですけど、そうすると

【葛藤】

が生まれるんです。

みんなと仲良くみたいな信念が強くて、だけど現実は好きになれない感情があって、これはお互い矛盾している、と。

矛盾するので、自分の中でも感情的な葛藤をうみ出すわけです。

この葛藤は厄介で、コミュニケーション上マイナスなんです。1度葛藤が生じると、色々な会話とかそういう空気に非常に影響される。

ちなみに、

【コミュ力が高い人って葛藤が少ない】

のは知られざる特徴というか、すぐに切り替えられる地味な特徴なんですけど 、重要で。

逆に、コミュ障って葛藤が多いです、精神的葛藤が。

会話は緊張しているし、「何を言おうか?」と葛藤しているわけだし、それだけじゃなくて、ちょっとしたことで感情的な落ち込みとかがあるんですよね。

これ自分の中で処理してるだけかと思いきや、これって相手にも伝わってる、空気として。

周りの人は意外に

「面倒臭いな」

と内心思ってたりするわけで。

そういう特徴があるんで葛藤できるだけ少ない方がいいんですけど、では、どうやったらコミュ力が高い人みたいに葛藤が少なくなるのかって言うと…

これも今までの話にもあるように、【バランス感覚】なんですね。

「みんな仲良く」と思いつつも、そうでない現実も受け入れている、両立させてるている。

バランスよく考えてる、と。

なら、どうしているのかと言うと、観察してみると思うのは、ようは

【相手に任せてる】

んですね。

相手が近づいてきたら、受け入れる。
遠くにいるなら、それはそれでいい。

そういうオープンマインドのスタンスがコミュ力の高い人にはあるんじゃないかなってのが、観察での僕の結論です。

「無駄に排除しない」

というか、壁を作らない。

価値観が合わなかったとしても、必要な時に話が普通にできる。

これ、バランスがいいですよね?

逆に、神経質だったり、コミュ力が低かったらどうなるかというと、先ほど言ったように壁を作るんです。

もう頑なに閉じこもって、避けたりする。

合わない相手に、「嫌だな」と1度思った相手に頑なになりすぎて、それが周りに伝わっちゃうぐらいかたくなに、ね。

逆に、1度心を許すと、

「ほんと優しいな」
「自分と合うな」

と思うと、めちゃくちゃ依存すると言うか、そういう極端な態度ですね。

合わない人だったら、とことん壁を作る。
合う人は、壁がゼロになる。

みたいな、そういう極端なところ、そういう傾向があるんで、1度、バランスを良くしたほうがいいと思います。

・・・

というわけで、4つお話ししてきました。

4つのお話を通して共通するキーワードは、

【バランス】

ですよね。

今回の話でも、みんなと仲良くもバランス感覚ですよね?

自分との兼ね合いとのバランス感覚だし、優しさもそうですよね。

相手を立てすぎだったら自分が疲れるし、
自分を優先しすぎると相手との関係が悪くなる。

ので、バランスをとっていく、と。

で、会話もそうだし、話す時のバランスも大事だし、そこの遊び心が大事だって前の話でした。

ユーモアも同じですよね?

テクニックに偏るんだけじゃなくて、相手との関係性を踏まえて、テクニックと関係性のバランスを取っていこうよ、と言うことですが…

バランスがキーワードなんじゃないかなって今回の話を通して思った次第です。

では、以上になります。

ありがとうございました。

#088『コミュ障にありがちな誤解 その2』