どうも、永田です。
本日のテーマは「読書術」で、この話をしようと思ったのは、僕はかつて考えたことがあったんですよね。
本をよく読む人って言葉をよく知っているわけで、難しそうな単語とか専門用語をよく知ってる。教養が深い、と。そうすると、語彙が多くて、細かいことをわかりやすく説明できる、と。その場でパッと要点を解説してくれて、「おーすごいなー」っていう感じですね。
だから、やっぱり、本をたくさん読めば語彙が増えて、それだけ会話とかうまくなるんじゃないかな。ということで、そういうことをあなたも一度は考えたことはあるんじゃないでしょうか?
だから、今日は【会話に生きる読書術】という話のテーマになりました。
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確かに、読書すると語彙は増えるんですね。僕はいま大学に勤めていて。20年か15年ぐらい前、大学を卒業して大学院に入ったばかりの頃に、頑張って読書をしたんですね。
というのも、大学までは僕は本を買って読んだってことを経験が少なくて、ほとんど読まなかったです。でも、大学院に入って、研究者になろうっていう大学院生がたくさんいて、けっこう本を読んでる。小説も読んでて、そういう話になった。僕は全然読んでないんで慌てて読んだ、という感じです。
なんで、25ぐらいから10年ぐらいで、計2000冊ぐらい読みましたね。
で、この2000冊読んだのは、買って読んだものです。もちろん、全部読んだ訳ではなく積読もあったんですけど、一応、目を通しました。じゃあ、2000冊も読んだら、かなり語彙力があがって会話力が凄い上がったんじゃないかって思うんですけど、僕の結論としては…それが全く反映されなかったんですね(苦笑)
読めば読むほど会話力に反映されるかなって期待したんですけど、10年やった結果、全然、反映されなかったです。
確かに、本をたくさん読んだんで、【読む技術】だけは上がった。スラスラ読める。寝ながら、そこそこ難しい本も読める。
で、これは勘違いしがちなんですけど、例えば、スポーツでも同じですよね?
陸上選手が多分と言うか、走る競技だったら、走り込んだらも走る能力がよく上がるんですけど、【他の能力が上がるわけじゃない】んです。例えば、バスケット・水泳とかその能力が、陸上競技やってたらあがっていった、みたいなことはない。普通の陸上でも、短距離と長距離違いますよね?マラソンの練習をしたら、「短距離、速くなった」ことは直接的にはないのと一緒で。
読書しても、会話力はその分あがるって言うわけでは、必ずしもない。
ということで、読書しても会話にいきないのか?じゃ、ダメじゃん。っていうことになるんですけど、工夫すれば、読書が会話力に直結するというか、活きるっていう事があるんで、その話が今日の話です。
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具体的にどうすればいいのかと言うと、【アウトプットをメインにする】と。
本の内容・知識を身につけて、それをしゃべるのか?っていうことなんですけど。(読書だから)インプットに目が行きがちなんですけど、そういうことではなくて、どうアウトプットするか?が非常に大事。
なんで、極論になるんですけど、はっきりいって全部読まなくていいんです。
読んだかどうかではなく、使えるかどうか?だから、極論、会話に活かすってことを目的にするなら、5分程度で立ち読み程度でもその本の内容を活かして話せるということ。
読書術なのに「読まないこと」をお勧めしてるわけなんですけど、でも実際そうなんです。読んだ内容を会話に使えるかどうかって、「全部、読んだかどうか」は重要じゃない。むしろ、あまり読まないほうがいい、ということなんです。
で、もっと具体的に言うと、じゃあどうすんのかって言うと…
本の内容で、【1番重要なキーワード】をひとつかふたつぐらいピックアップする。
で、それがどういうことなのかは本編をしっかり読んで理解した上で、そのキーワードをもとに「自分の言葉」で説明して、後は【自分の話】に持っていくんです。それが実際に「会話に使える読み方」なんじゃないかなと僕は思います。
最近、読んだ本で例をあげます。
コミュ障の情報発信をしてるんでそういう関連の本を読んでるんですけど、「愛着障害に関する本」を読みました。具体的な著者とかタイトルは避けるんですけど、話が長くなるんで。愛着障害に関する本、この中で驚きなのは、
「2人に1人は愛着に問題がある」
らしいんですね。人の絆があまり感じられないっていう愛着に問題があるらしい。
で、2タイプいるんですね。「不安型」と「回避型」。
「不安型」は不安な人なんですけど、人間関係にトラブルがあると必要以上に不安になって、不安に駆られて、その結果、余計に問題を起こしてるって言うのが不安型で。もう1つは、「回避型」ですね。逆に問題から逃げ、考えないようにする、と。考えないから問題から逃げてる。だから、その人間関係のトラブルがさらに大きくなってしまうっていう形ですね。この2タイプがいると。
この2タイプと聞いて、ピンと来て。コミュ障でも、2タイプいるんですよね。ようは「喋れないタイプのコミュ障」と「喋れるタイプのコミュ障」。
「喋れないタイプのコミュ障」って、考えすぎて・気を使いすぎて、喋れなくなる不安型。例えば、その方ですね。もう1人は「喋れるタイプ」なんで、考えなさすぎて、空気を読まずに考えないで喋るから嫌われてしまう。これを返す。回避型にそっくりですよね?
こういう感じで、コミュ障の2タイプ。喋れるタイプと喋れないタイプのコミュ障が不安型、回避型にそれぞれマッチするんじゃないかな?っていうのが読んだ感想です、と。
こういう風に、本の内容でキーワード、不安型・回避型っていう2つのキーワードしか使ってなくて、後はコミュ障の話にしてますよね。
で、不安型・回避型の説明を最初にしました。これも自分で考えて説明してるだけなんです。本の内容をそこまでフォローしてるわけでも、読んで使ってるわけでもない。【自分の言葉】で説明して、自分が知ってるコミュ障の話に置き換えた、と。
実際、会話で雑談的に、喫茶店とかで
「最近、読んだ本は何かある?」
みたいな話になったら、説明口調ですけど、こういう感じで話を展開する。だから、本の内容を1ページ目から最後まで説明するわけではない。キーワードを取り出して、「こういう感じの内容だったよ」みたいなことを言えばいい。
会話に使うとしたらこの程度なんで、だから、立ち読みして、キーワードだけ拾ってちょろちょろっと読めば、読書をしたことになるんですね。これを1週間かけて、頑張って1ページ目から最後のページ、何百ページまで読んだとしても、実際、会話上では変わらないわけですから、こういう感じでいいと思う。
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別に、本の内容に限らず、【日常体験も、インプットといえばインプット】なんです。
話し上手ってのはそこの一部をちょこっとだけ切り取って、あと自分の話で膨らませている。だから、そういう普通に会話で喋る時も、そうやって切り出したあと、自分の話で膨らませるだけで十分なんです。
こういう感じで、読書で会話にいかすとしたら、こうやってキーワードを拾ってきて、話を膨らませればいいと思います。
なんで、僕の読書体験のすえに出てきた、というか、まとめた読書術。会話に活かすとしたら、
【キーワード+自分の話】
っていう読み方がベストなんじゃないかなと思います。
「よく本を読んでいる人」とか「本を読んで会話に活かしたいなって思ってる人」はこれを参考にしてみてください。
では、今日は以上になります。
ありがとうございました。