どうも、永田です。
前回の話を振り返ると、「3 D ワード」のお話をしましたね。で、これ、知ってる人は知ってると思うんで、「できてるかな?」ということを確認して欲しかったんですが。内容としては【否定文】ですよね。3 D。
「でも」
「だけど」
「だって」。
これが癖になってるようでは、感じ悪い。いつのまにか嫌われてしまうよ、というお話でした。
では、「それは分かってるよ」とか、「分かったので、さすがにできるよ」と思っている人も多いかと思います。実は、今日、お話しするのは「もう一段階上」の話なんです。もう一段階上に「落とし穴」があるんです。
で、前回の話は3 D だったんですけど、今回の話は、頭文字を取ってNDですね。 ND。 それぞれが始まる2つのワードがあるんで、それについてお話しします。
このNDワードですが、【明確な否定じゃない】んですね。3Dだったら、さすがに否定になってるから注意してるよっていう人が多いかもしれないんですけど、今度は明確な否定ではないです。
あと、「口癖」っていうより、近しい相手との関係において NDワードが出やすい。
例えば、「家族」とか「友達」とか「同僚」。非常に近い距離の人に対して出てくるんですね。
だから、知らないうちに出てきたり、口にしなくても疑問に思う…心の中で思うだけでちょっとずつヒビが入っているんですよね、このNDワード。
なんで、今日はそういう話です。
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早速、「ND って何?」ってことなんですけど、 NとDですね。疑問文なんです。
【なんで?】
【どうして?】
で、「なんで?」だから、N。
「どうして?」だから、Dですね。
NとD。どういう風に使われるかと言うと、疑問というか【不満】があって、
「なんで〜〜してくれないの?」
「どうして、そういうことするの?」
こういう形で現れてくるん疑問文ですね。疑問文だから「否定」はしてないんだけど、疑問を持つなってことじゃないんだけど、
【疑問文の形でも、相手に対しては否定になるよ】
っていうところです。注意したいところ。
疑問文を「なんで?」とか「どうして?」とか連発する人も距離を置かれるんですね。もちろん、疑問文なので、人によっては単純に
「疑問を持ってるんだな…」
「それは〜〜ということだな」
と、理知的な人は冷静に受け止めてくれるんだけど、そうでない人がいるんですよね。「どうして?」とかを連呼されると、【攻撃】として受け止められるパターンが多いです。
・・・
じゃあ、どういう時にNDワードが出てくるかと言うと、身近な例で、僕の例になるんですが。
僕は博士っていうのもあって「合理的な判断」をするんですけど、そのぶん、「意味のわからない行動」は地雷というか、別に嫌いではないんですけど、「意味、わからん!」て、怪訝と言うか、「?」ってなるわけですね。
例えば、妻の行動が「意味わからない行動」が多かったりするわけです。
で、意味のわからない事ってのも別に精神的にどうのこうのじゃなくて、例えば、【時間にルーズ】すぎるんですよね(苦笑)これ、夫婦でよくあるんですよね。一方は時間にきっちりして、で、もう一方はルーズで、一緒に出かける時に揉める。そういうパターンですね。
僕の場合は、出かける時だけじゃなくて、毎日の生活に出てきて…
例えば、仕事から帰ってきて、大学から帰ってきて、ご飯の支度が全然できてません。別に、帰宅と同時に飯を食う人ではないんですけど、ひどい時は、結婚当初あたりは、6時前に帰宅するんですけど、9時にやっと夕飯が始まる、みたいな(苦笑)3時間待たされるっていう。9時に夕飯とか、その後何時に寝るんだ?っていう感じになるんで。
この頃はそこはかなり改善されたんですけど、子供を早く寝かせる必要あるんですね。子供もまだ2~3歳なんですが、(当初は)11時に寝ていて。今、ようやく改善されて、10時。子供を寝かしつける必要があるんだけど、やっぱり遅いんですね。
いろいろやって忙しいんのは分かるんですけど…いろいろ分析して聞いてみると、ようは【夜更かし】してるわけですね(苦笑)
夜の3時ぐらいまで起きて。だから、朝起きるのも遅いし、昼間眠くなって昼寝してるんです(苦笑)専業主婦なんで。だから、夕食が始まるのが遅くて。僕のというか、家族の夕食も遅くなるし、子供が寝るのも遅くなる、という悪循環になってるから。
ここら辺で、おこ(怒)になっちゃうわけですね。
じゃあ、僕がそれに合わせて夜遅くすればいいのかって言うと、それは難しい。基本、朝型の人を夜型にするのは無理だし、夜型の人を朝型にするっていうのも無理なんで。結婚生活でトラブルになりやすいです、朝方・夜型が結婚すると。
という感じで、だから、帰宅してご飯の支度が始まってすらいない場合に、
「どうして?」
「なんで?」
ってなるわけですね(笑)で、これでトラブルになるわけです、そのまま直接言ってしまうと。
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あるいは、結婚生活とか時間的なことだけじゃなくて、【仕事場】でもあるんです。
例えば、上司と部下。計画的なスタイルで仕事をしていく人と、中小企業の社長さんみたいに「ガンガンいこうぜ!」ってあんまり考えないで「とにかくやろうぜ!」みたいな感じになる人。計画的な人・慎重な人は
「なんで、もっと慎重に行かないの?」
っていう疑問があって、衝突の原因になるんですね。
他には【友人関係】ですよね。
友人関係の「広い・浅い」ってありますよね?「広く浅く付き合う人」と「深く狭く付き合う人」。で、同じタイプの人が友達同士になったらいいんですけど、意外に違うタイプの人が友達同士になって。それで一緒に遊ぶ時に、知らない友人を連れてくる、みたいな。
「なんで、他の友達がいるの?」
みたいな感じで、その狭く深く付き合うタイプの人が疑問に思って、そこで衝突が起こる、みたいな感じですね。お互いに違うタイプなので、「意味わからん!」ってなって、疑問をもつケース。
意味わからないので、
「なんで、何もしてくれないの?」とか
「どうして、〜〜したの?」とか
そういう感じになるんです。
これを相手に対して、その疑問を口に出してしまうと、衝突ですよね?相手が当たり前だと思ってやっていることに、疑問を投げつけられるわけだから、キレる。
友人同士とか近しい相手だけじゃなくて、仕事でも、そういうNDワードを直接ぶつけると、疑問文だったとしても関係にヒビが入る、と。
・・・
なんで、ここをまずは、こういうセリフ・疑問文が自分の【心の中】で出た時点で、危険信号ですね。
雰囲気でわかっちゃうんですね。いい感じに思ってないってことは何となく伝わる、と。
なので、まずは【自覚】すべしですね。
「NDワードを口にしてないか?」
あるいは「心の中に出てきてないか?」
心の中に留めておく分にはいいんですけど、それをそのまま蓋してるといつか爆発してしまうんで。なので、まずは自覚すべきなんですけど、じゃあ、その次どうするのか?って言うと、
【相手の意見を聞く】
ってことですね。どういう考えで相手がそれをしているのか?
それをNDワードの形で聞くんじゃなくて、
「○○について、どう思うか?」
「それって、どういうこと?」
みたいな感じで、柔らかくソフトな疑問文に変えて、意見収集しておく、と。自分と全然違うスタイルの考え方・価値観で行動をしてたりするわけで、
「そういう考え方もあるんだ?」
って。20代・30代・40代になっても、意外にわからない価値観がありますから。それを聞いてみるってのが、まず重要。意見収集する、と。
そうすると、NG ワードを直球で投げつけるより【関係性】が保たれて、【人間理解】も深まる。
どうしても自分の意見を言いたい時は、そっと【間接的に伝える】。直球じゃなくて。
耐えられなかった時に、意見を言いたいんだけど、
「自分は〜〜〜だと思う」
と「自分」を主語にするとか、
「〜〜してくれたら、嬉しいなぁ」
とか。
(あなたのスタイルや考え方が)相手にとっても違うスタイル・やり方だったりするんで、こういうソフトな意見の言い方をする。ちょっと弱めるだけ。関係にヒビが入いるから。柔らかくするだけで、関係も崩れない、ということです。違うスタイル・違う価値観の行動原理なんで。
あと、100点、1回で相手の行動を修正しようとかせずに、意見収集できたら50点。自分の意見を相手にそっと伝えられたら、50点とか。それで50点ぐらいになりそう。そういう感じで、相手とやりとりして、何回かで自分のやり方とか相手のやり方のバランスをとって、上手く付き合っていく。
「妥協点を探していく」っていう発想でやって行ったらいいよ、と。
その時にも一気になんとかしようとせずに…しようとして NDワード、「どうして〜〜してくれないの?」とか「なんで、こんなことしたの?」って問い詰めると、一気にヒビが大きくなってしまう。そこも NG ワードを避けつつ、意見収集したり、意見を言ったりするっていうのはお勧めです。
本当、これ、近しい相手にNDワードが意外に出てくるんで、気をつけよう。
というのが、今日のお話でした。
では、以上になります。
ありがとうございました。