どうも、永田です。今日の話は【記憶力】について。
記憶力がなぜ大事かと言うと、単純に
「記憶していることを口に出せば、それが会話内容になる」
わけですから。単純に記憶力が高い方が話しやすいということになりますよね?
で、話し上手な人は色々覚えてますよね?逆に、口下手な人はそもそも記憶してないから、ある話題になった時に何も思い浮かばない、何も言えないということになるんですね。だから、記憶力が優れている方が会話に有利だろうという話になります。
ですが、「単純な記憶力」ということではないと思うんです。
会話上手な人が持って生まれた記憶力が優れているのかと言うと、僕は単純にそういう短絡的な記憶力の差ではないと思います。
一説によると、人間の脳は生まれてからすべてを記憶しているとも言われています。脳はそれをうまく引き出せない。記憶しているものをうまく引き出せないという話です。
ですから、ここにヒントがあって。記憶力は同じでも、覚えてはいるんだけど、
【記憶を引っ張り出すことができるのか?できないのか?】
これの差になってるんじゃないかなあと思います。なので、「記憶の方法」を変えたら、今までよりもずっと効率的に記憶できるし、それが会話に生きる。そういう「記憶術」について話していきたいと思います。
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僕の身近な例なんですけど、「会話上手」と言えば、【僕の母親】なんです。
母親は前の音声で何回か話したことあるんですけど、マシンガントークなんですね(苦笑)ずっと喋ってる。誰とどこにいてもずっと自分が中心に喋れるわけです。
だから、僕は子供の頃から、今はちょっと違うんですけど、無口だったんので、その母親のマシンガントークを聴いて育っていったという感じです。
ちなみに、親がおしゃべりだと子供は大抵どっちかによりますね。
僕のように「無口なタイプ」か、同じように「おしゃべり」になるか分かれる。なので、僕は妹が2人ほどいるんですけど、上の妹も母親と同じように喋り続けるタイプなんです。でも、下の妹は無口ってほどでもないですが、口数が少ないという感じで、親のタイプによって子供の口数が決まったりするんじゃないかなと勝手に思っています。
で、その母のような記憶力に、子供の頃は唖然としてるわけです。
日常的な事を本当に細かく覚えていて、それをずっと話してる。
例えば、子供の頃、一緒に家族旅行に行く。僕も行くわけですけど。で、家族旅行があって、親戚とか友達とか、あるいは家族同士でその旅行について話すと、いろいろなエピソードが母親の口から出てくる。僕も「何かあったかな?」と思ったけど、「あれ?何があったっけ??」みたいな感じで何も思い出せない(苦笑)
だから、話し上手は記憶力が優れているんだなーって。
一般的に…僕の母親だけじゃなくて、大学の友達でも話し上手が何人かいるし、社会人になってからもいるんですけど、記憶力が優れていて、色々事細かに記憶してるんじゃないかと、そう思えるわけです。
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じゃあ、口下手な人が著しく記憶力が…脳に問題があって、記憶力が劣っているのか?というと、そういうことではないと思うんです。
僕は勉強はそこそこ出来る方だったので学力的には別に問題がないし。だから、一般的な知識を覚える記憶に関してはそんなに問題がないんじゃないかなと思います。
口下手の人も、別に「頭が良くない」とか「勉強ができない」とかないですし、無口でも口下手でも仕事ができる人はできますから。ただ、営業とか職種によるんですけど。単純な記憶能力ではないと思います。
で、記憶の仕方に秘密があると思うんです。
それを説明していきます。
記憶って、難しい話になるかもしれんですけど、ようは脳の中の神経回路の「発火」ですよね?ニューロンが発火して、それがバチバチと連鎖することで記憶を引き出せるわけです。ここら辺は学校とか一般的なイメージで知ってる人は多いと思うんですが。
この脳の神経細胞ですけど、そこが1点だけ発火すると、これは【短期記憶】ですね。単語とかを丸暗記するような記憶が、短期記憶なんです。
点と点を、ニューロンとニューロンをつないだ記憶の仕方がある。
「点」を繋いで「線」にする【エピソード記憶】
と言われている。これもご存知の方がほとんどだと思います。
ただ、大事なのはこっちの記憶の仕方。エピソードで覚えると記憶をしやすいし、記憶を引き出しやすい、ということです。
単語を暗記するよりも、全体の文章の中で単語を覚えていく方がいい、というのは英語学習の時に習ったと思うです。なので、それが「勉強」じゃなくて、「日常会話」にも同じことが言える、と。
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だから、【ストーリー】で覚える。
ストーリー化すると、記憶は引き出しやすいです。
振り返ってみると、母親の話は全てストーリーだった。「家族旅行で誰と誰が何をした」とかそういう物語形式で記憶してるから、1個思い出すとズルズルっといろんなことを記憶は引き出せる。
「芋づる式」に糸のようにつながってるので、一部をたぐりよせれば、色々思い出して事細かに旅行のエピソードがでる、と。
逆に、だから、僕が無口だった頃は、思い出そうとしたんです。雑学、本で読んだ知識をなんとか会話に生かそうとして、思い出せない。たくさん読んでたんですけど、思い出せないから会話に少しも生きない、ということです。
ストーリー形式にしたら、エピソード記憶として覚えやすい。
例えば、昔見た映画のストーリーは比較的記憶に残ってると思うんです。「いつか見たあの昔の映画は、こういうストーリーだったな」って思い出しせているんですけど。
(逆に)例えば、自分が受験勉強とかテスト勉強で詰め込んだ知識って、何も思い出せないはずですね?代表的な公式とか九九は覚えているんですけど、日本史とか世界史の細かい内容は全然思い出せないですね。
だけど、映画のストーリーは5年10年前に見たものでも、ストーリーは思い出せる。好きだったら、「登場人物の名前」とか「俳優の名前」とか覚えられる、ついでに。
なんで、会話に生きる記憶の方法は「ストーリー」です。
だから、会話も日常の出来事をストーリー化して覚えると、非常に会話に生きるということです。
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で、具体的な記憶法なんですが、ストーリー化すればいいということなんですが、「ストーリー記憶術の方法」で、ある人から習ったんですが、
【万里の長城方式】
「万里の長城」って分かりますか?中国にある何十キロ〜何百キロにわたる万里の長い城があるんですけど。これは世界史で習ったと思うけど。どうやって万里の長城を作ったかというと、
【拠点】をあちこちに作っとくんです、最初に。
非常に長いので、拠点を作って、それを後からどんどんつないでいく、という感じなんです。
同じように長い話も、「短いところ」をポツポツと作っといて、後から繋げればいいわけです。ストーリーとして。まあ、1時間〜2時間の話を記憶するっていう話じゃないんで、ここではそういうイメージを持ってもらうんですが。
要は、【最初に大雑把でもいいから、話を作って話してしまえ】と。
で、後から細かいところを埋めていけばいい。1番最初は話をおおざっぱに言って、あまりうまく言えないんですけど、その後も何回も同じ話をすれば、少しずつブラッシュアップされて、万里の長城みたいな長い話が作れる、という話です。
で、具体的に言ってみます。
例えば、「休日に焼肉に食いに行った」という話をする、と。
僕は滋賀県に住んでいて、「近江牛のちょっといい店」に行ったことがあるんです。で、そこで「行きましたよー」みたいなことを、一言二言言っておく、と。
あくる日というか別の時に、「じゃあ、その話をしよう」と思ったんだけど、近江牛を食っただけだと自慢になるだけかと思って、もうちょっと話を付け加えようか?ってなって。
さらに、近江牛を食いに行った時に、「トラブルがあった」と。
その店は掘りごたつ形式になっていて座れるんですが、掘りごたつに足を突っ込むと、子供がテーブルの下に潜り込んだんですね(笑)最初はそこら辺にいて「ま、いっか」と思ってほっといたんですが、ある時みたら、(こどもが)いないんです!
テーブルが下でつながっていて、隣の席のところへ移動できる。だから、(こどもが)隣の席の前の下まで移動して、困って(となりのお客さんに)謝った、みたいな話があったんで、それを話を付け加える、と。
すると話が、「近江牛の肉の話」から、「掘りごたつでと子供がいたずらした」みたいな話に繋がっていく。
万里の長城とは全くスケールが違いますけど(苦笑)、話が繋がったわけです。ちょっと長くなった。ストーリーを付け足した。
という感じで、何回もやってくと、同じ話を繰り返すと、枝葉の細かいところが少しずつ色々思い出して付け加えられる。だから、これを繰り返していくと、「焼肉に入った話」がいろんな話として「長い話」としても「面白い話」としても作れるということです。
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だから、話し上手な人って大雑把に話して、何回も同じ話を別の人に繰り返しながら、話をどんどん長くして行ける、と。
また、別のところで話した【別の話題】をくっつければ、また長い話になる。
という感じで、こうやってネタを増やして、ストーリーで繋げてネタを増やす。だから、いろんなことを記憶できるんじゃないか?というのが、今回のお話です。
とにかく雑学とか知識、「点」だけじゃなくてストーリー化して「線」にするという形で、記憶する、と。で、会話内容は全部ストーリーにしておけば、どんどん話せば話すほど繋がっていく。そうやって記憶が定着していくよ、という話でした。
では、以上になります。
ありがとうございました。