どうも、永田です。今日は「話しかけてもらえない原因と対策」についてお話ししたいと思います。
モデルケースに分かりやすい人がいたので、その人について話をしていこうと思います。具体的な事例としてお話しします。
で、何度も音声の中で取り上げたんですけど、僕は大学で働いてるんで、研究室を転々としてたりするんですが、以前いた研究室で、明らかに
【コミュ障の学生さん】
が1人いました。今は「F君」と、ここでは呼びたいと思います。
どういう感じかと言うと…
その時の立場は、大学の研究室って大学生も4回生がいるんですけど、「大学院生」ですね。
大学の上の「大学院」というところで、進学するとそういう所に行くんです。前期・後期と分かれてるんですが、大学院は5年制で、大抵、理系の学生だったら大学院前期に行く。「修士」です。
で、彼がいたのは「後期課程」のドクターコースです。
「博士号をとって、研究者になる」という道を進むタイプの学生さん。本格的に研究をやっていこう、という学生さんでした。
で、そこの研究室ではドクターコースにいるのは彼一人だった。でも同学年は修士まではいたんですけど、卒業して、同学年がいない。ある意味、そこら辺で既に公立の要因・状況ができてるんです。
彼も社交的じゃないし、全然喋らない。
巨大な研究室だったんですけど、誰とも喋らず。いつのまにかふらっと研究室にきて、研究ノートを広げて研究して、いつのまにか帰って。あるいは、(研究室に)泊まったりしてましたね。
だけど、誰とも話してる様子はないし、誰とも挨拶してる様子がない。
誰も話しかけないんですけど、別に、「いじめ」という雰囲気ではなく、単に話しかけづらい(苦笑)いつも話さないから、みんな話さないようになった、という感じです。
で、彼の持ってる雰囲気・話しかけにくい原因は…
【返事が返ってくる安心感がない】
僕も気になって、別の部屋にいたのでたまに会うんですけど、やっぱり話しかけにくいんですよね(苦笑)誰とも話してないし、こちらを見るわけでもないし、ツッケンドンな感じの雰囲気を出してる、と。
で、コミュ力が高い人だったら、それでも僕の同僚がそうだったんですけど、話しかけるんです。
けど、大抵はそういう話しかけにくい人にわざわざ話しかけるに行く人、そういうコミュ力の高い人ばかりではないので。「普通レベル」だと、気難しい人と関わろうとしないのにわけなので。
逆に、自分(周りの普通の人)は周りの空気を読んで打ち解けようとする(タイプ)だから、そういう孤高タイプは打ち解けようとしない、むしろ一人でいようとするから、そういうことに対して努力してないから、イライラしちゃったりもしますから、普通の人は。
・・・
で、彼はどうすれば良かったのか?
と、僕なりに分析すると、自分から話しかければいいのかって言うことなんですが…それができるんだったら、一番早いですね。それができるんだったら、そういう状況になってない。
じゃあ、何から始めればいいのか?
というアクションプランですけど、やっぱり
【挨拶】。
「自分から挨拶する」というのが大事だと思います。
そういう(孤立の)雰囲気が出来上がったら、向こうから挨拶…周りの学生が挨拶する感じではないので、自分から挨拶。ちょっと違和感あるんですが、やっぱり自分からする、と。
そうすると…
自分から挨拶できるぐらいなら、話しかけたら返事ぐらいは帰ってくるだろうなっていう期待が生まれてくるんですね。挨拶して、挨拶返して、みたいな。こういうやり取りをしていれば、
「話しかけてみたら、なんか返ってくるかな?返事が返ってくるかな?」
という、そういう最低ラインの保証ができるんですね。
ただ、「自分から挨拶しようよ」というのはよく言われるんですけど、本当に大事です。コミュニケーション入り口なんです。社会人になると、礼儀として
「挨拶をちゃんとしよう」
と叩き込まれるんですけど、やっぱりそこなんですね。
挨拶するか?しないか?
どう挨拶するのか?
というので、相手の人間性とかコミケーションのタイプを見ているんです。
「この人は、話しかけても大丈夫な人なのかどうか?」
を挨拶で判断しちゃう、と。その挨拶がなかったら、もうアウト。その先の人間関係はないですよ、ということ。
なので、挨拶は会釈だけでもいいです。
最初、挨拶に慣れてなかったら…僕も経験あるんですけど、挨拶で会釈するのと声を出して
「おはようございます」
「こんにちは」
「さようなら」
とか声を出すのは、抵抗感があったり、ふるえたりしてましたね。
それが当たり前のように声を出せるようになって、さらに、自分から挨拶できる、という段階…挨拶にも何段階も細かいステップがあって、1個ずつクリアしていけば、自分から挨拶するし、挨拶するのが当たり前に、何もやらないと気持ち悪いぐらいになるんですね。
だから、とにかく挨拶しましょう。
後で、もう1個、マインドブロックがあって…
「挨拶すると、世間話しなきゃいけないのかな?」と。
自分から挨拶したら、その後、二言三言、世間話しなきゃいけないから、「じゃあ、もうやめておこう」とか(苦笑)僕はそういうマインドブロックがありましたね。
だから、挨拶して世間話しなきゃいけない状況にならないために、「挨拶はやめておこう」みたいなそういう間違ったというか思考回路があったんですけど。
挨拶して世間話しなくていいから、普通に立ち去ればいいんですね。
「おはようございます。では!」
みたいな感じでやればいい。と。挨拶してすぐ立ち去ったからといって、相手も悪印象を抱くわけでもないんで。わざわざ挨拶してくれたってことになるんです(笑)「挨拶してくれたあの人だ」というイメージなので、印象良くなって。
・・・
孤立した状態からだと、かなり時間がかかると思うんですけど…
挨拶をちゃんとして感じがいい雰囲気で、向こうも挨拶する、と。数週間〜数ヶ月経つと、挨拶するのは普通になってくる。「じゃあ、ちょっと話してみようか?」「機会があったら、話してみようかな?」という気になるんです。そういう土台が出来てる、と。
なので、挨拶を徹底的にやって。できれば会釈だけじゃなくて、声が出せるように。自分から挨拶できるようにするのが、孤立してて、職場とかクラスとかで誰とも話さない非常にやばい状況の人がまず取り組むべきですね。
で、もし、そこで実践するのが難しかったら、他の所で、例えば、家族に挨拶するとか、友達に挨拶するとかで練習した上で、孤立してる状況で…これを聞いてくれてる人が完全孤立してるかどうかわかんないんですが、そういう緊張する場面でもできるようになるので。
挨拶するのが当たり前、息を吸って吐く如く当たり前の状況・状態を作れば、少なくともそんなに孤立するような状況にはならないはずなので。自分から挨拶できるようになったら、どんなところでも最低限の人間関係は作れるんじゃないかなと思います。
というわけで、これを聞いてくれてる人がそうかどうかは全く分かってないんで、何とも言えないですけど、そういう挨拶の重要性、人間関係の入り口なんだというのも、改めて確認してみてください。
では、以上になります。
ありがとうございました。