どうも、永田です。今日は、以前、相談事がありまして、「職場で孤立しそう」という相談でした。この中の1つの話に、
「相手の話にどう反応したらいいか分からない」
というトピックがありました。
これについて、僕も長い間、忘れていた感覚なんですけど、「そういえば…そうだったな」と。よく悩んだなということを思い出して、読者さんの共通の悩みのひとつなんじゃないかなと思って、今日、取り上げようと思いました。
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相手の話にどう反応したらいいのかわからない、というのは、多分、相手の話がそれなりの量があって、「どのポイントに反応していいのかわからない」ということですね。ようは
【相手の話の要点がつかめない】
ということです。
ここで1つ具体例をあげたいと思います。「大学生同士の会話」でどういうことなのかを説明します。
よくある話なんですけど…
「大学の授業がつまらない」
という話。これを「友達に語る口調」で言ってみると、例えば、大学の教授について文句言うんですけど、
「あの教授が授業の最初に入ってきて、〜〜〜て言って、すげームカついて」
みたいな(セリフ)。その時点ですでに嫌やなんですけど、次に、
「(その教授が)学生の方を一切見ずに、黒板に書き出して〜」
みたいな(セリフ)。昔はこういう教授がたくさんいたんです。学生なんか見てない、という。
「ノートだけもってきて、ひたすら書き写すんで、慌てて写そうとしたら、すごい勢いで消すんだよね(苦笑)どうすりゃいいんだ?」
(というセリフ。)こういうわけです。
もちろん、これ1個1個で反応できるんですけど、コミュニケーションが苦手だと。どんどんどんどん文句を言い続けて、どこにどう反応してんのかわかんない、と。説明がどんどん流れていく感じなんです。
で、この場合の要点は、
「大学の授業はつまらない」という話なのか
「寝たいけど、寝れないんだよなぁ」とか
「慌てても書き移そうとしてんのに、書き写してない」とか。
そこら辺になってくる。
(ニュアンスが違うので、間違えると、相手が「え?」とか「そうじゃないんだけどな」となる)
「大学の授業つまんないよね」という話だったら、
「つまんないんだよね?もっと面白く、〜〜してくれればいいのに」
という反応になる。
「寝たいけど、寝れない」は、
「プリントを配ってくれよ〜」
みたいな(反応)。
(「書き写せない」に対しては)
「どんどんかき消すなんて、もうありえない!」とか
「配慮が足りない!人間として配慮、足りないよ」
という風に反応できるはずです。
要点を押さえればいい。長い話だったら、要点を押さえないと反応できないです。要点がどこなのかわかんない。
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要点はこの場合なんなのか?というと、【感情】です。
「つまんない」とか
「寝たい」とか
「困る」とか。
そういう感情のところですね。
だから、その前後の長い説明を1字1句を拾おうとすると、
「情報量についていけない」
わけです。
これを例えるなら…本を読むのが苦手な人は、1言1句、1ページ目から読もうとする、と。すると、本を読み終わった頃には最初の方はわすれているし、「本の内容はなんだった?」と聞いても、説明できないようです。
一生懸命なんだとしても、それと似ているわけです。要点はどこなのか?本の著者の要点は何ですか?をまず押さえれば、これを説明できるはずだし、(質問に)反応できるはずですね。
これが社会人だったら、大学教授じゃなくて、「上司」とか「同僚」の愚痴とか・そういう話噂話になる。
例えば、
「この間、課長に、〜て言われたんだよ」
と言ってきた時に、どういう話になるかというと…
「課長が嫌な奴」なのか
「俺、仕事頑張ってるぜ」みたいなのか。
で、「嫌な課長でも、頑張ってる」でも、
「俺はそこで機転を利かせたんだ」
みたいな。
そういう要点なのかで、返すべき反応は全然変わってくるわけです。要点を押さえずに、とんちんかんな反応になったら、間が開いちゃうわけです。
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どうやって感情をおえるのか?についてですけど、ようは、
【感情的なフレーズ】
を拾うんです。
話というのは、情報的な量が90%で、感情的な部分が10%ぐらいしかない。文章というか、内容的に出てこないんですね。そういう一瞬の感情フレーズを拾うことが大事です。
「嫌な奴」とかいう表現が感情ですよね?
「もう大変!」も感情です。
「忙しかった!」も感情になるし、
「もう休みたいわ〜」も感情ですね。
いろいろ説明して、結論は
「休みたい」みたいなのか?
「忙しい」みたいなのか?
似てますけど、
「相手が嫌な奴」なのか?
というのでは、全然違うわけですね、反応も。
なので、そういう一瞬、出てくる感情フレーズに注目して、そこが要点になるので、聞いておくと。
大事なのは、
【それ以外の話は、話半分で聞いておくこと】
前フリの説明を一言一句聞くと、全然情報が処理できなくなってしまうので。そういう形で、話半分で聞いておきましょう。
「話をちゃんと聞くのが大事」とよく言われるんですけど…我々(コミュ障)の場合というか、反応に困ってる人は聞きすぎなんです。100%・120%、聞いてる。
で、普通の人はどうしてるか?と言うと…
要点だけ押さえて、「自分は何を言おうか?」考えてる。8~9(割)で考えてるんです。でも、感情をおさえてるから、要点をすぐおさえられる、と。残りの90%は「何を言うかな〜?」と。
そうすると、(それが行き過ぎて)上の空になって、話を聞いてない。だから「話をちゃんと聞こう」となるんですけど。(話を聞いていない人向けの教訓です、ということ)
コミュニケーションが苦手で、反応できない(人)は、逆になってて、90%〜100%を話を聞くことに集中してて、
「自分の反応」とか
「次、何言うか?」
について、意識配分がゼロなんですね(苦笑)だから、反応できない。
それは「要点を押さえてない」から。そういう意識配分になっちゃう、という話なんです。
要点である感情、特に感情フレーズを拾いにいけば、後はどう反応するか?80%~90%でそっちに向けて、(残りの意識で)反応すればいい、という話です。
はい、以上になります。
そういう感じで、すぐにはできないと思うんですけど、「感情に注目する」のは非常に重要なので、忘れずに試してみてください。
では、以上になります。
ありがとうございました。