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#047『相手の話に反応するためには?』

2022-07-11 Mon.

どうも、永田です。今日は、以前、相談事がありまして、「職場で孤立しそう」という相談でした。この中の1つの話に、

「相手の話にどう反応したらいいか分からない」

というトピックがありました。

これについて、僕も長い間、忘れていた感覚なんですけど、「そういえば…そうだったな」と。よく悩んだなということを思い出して、読者さんの共通の悩みのひとつなんじゃないかなと思って、今日、取り上げようと思いました。

・・・

相手の話にどう反応したらいいのかわからない、というのは、多分、相手の話がそれなりの量があって、「どのポイントに反応していいのかわからない」ということですね。ようは

【相手の話の要点がつかめない】

ということです。

ここで1つ具体例をあげたいと思います。「大学生同士の会話」でどういうことなのかを説明します。

よくある話なんですけど…

「大学の授業がつまらない」

という話。これを「友達に語る口調」で言ってみると、例えば、大学の教授について文句言うんですけど、

「あの教授が授業の最初に入ってきて、〜〜〜て言って、すげームカついて」

みたいな(セリフ)。その時点ですでに嫌やなんですけど、次に、

「(その教授が)学生の方を一切見ずに、黒板に書き出して〜」

みたいな(セリフ)。昔はこういう教授がたくさんいたんです。学生なんか見てない、という。

「ノートだけもってきて、ひたすら書き写すんで、慌てて写そうとしたら、すごい勢いで消すんだよね(苦笑)どうすりゃいいんだ?」

(というセリフ。)こういうわけです。

もちろん、これ1個1個で反応できるんですけど、コミュニケーションが苦手だと。どんどんどんどん文句を言い続けて、どこにどう反応してんのかわかんない、と。説明がどんどん流れていく感じなんです。

で、この場合の要点は、

「大学の授業はつまらない」という話なのか
「寝たいけど、寝れないんだよなぁ」とか
「慌てても書き移そうとしてんのに、書き写してない」とか。

そこら辺になってくる。

(ニュアンスが違うので、間違えると、相手が「え?」とか「そうじゃないんだけどな」となる)

「大学の授業つまんないよね」という話だったら、

「つまんないんだよね?もっと面白く、〜〜してくれればいいのに」

という反応になる。

「寝たいけど、寝れない」は、

「プリントを配ってくれよ〜」

みたいな(反応)。

(「書き写せない」に対しては)

「どんどんかき消すなんて、もうありえない!」とか
「配慮が足りない!人間として配慮、足りないよ」

という風に反応できるはずです。

要点を押さえればいい。長い話だったら、要点を押さえないと反応できないです。要点がどこなのかわかんない。

・・・

要点はこの場合なんなのか?というと、【感情】です。

「つまんない」とか
「寝たい」とか
「困る」とか。

そういう感情のところですね。

だから、その前後の長い説明を1字1句を拾おうとすると、

「情報量についていけない」

わけです。

これを例えるなら…本を読むのが苦手な人は、1言1句、1ページ目から読もうとする、と。すると、本を読み終わった頃には最初の方はわすれているし、「本の内容はなんだった?」と聞いても、説明できないようです。

一生懸命なんだとしても、それと似ているわけです。要点はどこなのか?本の著者の要点は何ですか?をまず押さえれば、これを説明できるはずだし、(質問に)反応できるはずですね。

これが社会人だったら、大学教授じゃなくて、「上司」とか「同僚」の愚痴とか・そういう話噂話になる。

例えば、

「この間、課長に、〜て言われたんだよ」

と言ってきた時に、どういう話になるかというと…

「課長が嫌な奴」なのか
「俺、仕事頑張ってるぜ」みたいなのか。

で、「嫌な課長でも、頑張ってる」でも、

「俺はそこで機転を利かせたんだ」

みたいな。

そういう要点なのかで、返すべき反応は全然変わってくるわけです。要点を押さえずに、とんちんかんな反応になったら、間が開いちゃうわけです。

・・・

どうやって感情をおえるのか?についてですけど、ようは、

【感情的なフレーズ】

を拾うんです。

話というのは、情報的な量が90%で、感情的な部分が10%ぐらいしかない。文章というか、内容的に出てこないんですね。そういう一瞬の感情フレーズを拾うことが大事です。

「嫌な奴」とかいう表現が感情ですよね?
「もう大変!」も感情です。
「忙しかった!」も感情になるし、
「もう休みたいわ〜」も感情ですね。

いろいろ説明して、結論は

「休みたい」みたいなのか?
「忙しい」みたいなのか?

似てますけど、

「相手が嫌な奴」なのか?

というのでは、全然違うわけですね、反応も。

なので、そういう一瞬、出てくる感情フレーズに注目して、そこが要点になるので、聞いておくと。

大事なのは、

【それ以外の話は、話半分で聞いておくこと】

前フリの説明を一言一句聞くと、全然情報が処理できなくなってしまうので。そういう形で、話半分で聞いておきましょう。

「話をちゃんと聞くのが大事」とよく言われるんですけど…我々(コミュ障)の場合というか、反応に困ってる人は聞きすぎなんです。100%・120%、聞いてる。

で、普通の人はどうしてるか?と言うと…

要点だけ押さえて、「自分は何を言おうか?」考えてる。8~9(割)で考えてるんです。でも、感情をおさえてるから、要点をすぐおさえられる、と。残りの90%は「何を言うかな〜?」と。

そうすると、(それが行き過ぎて)上の空になって、話を聞いてない。だから「話をちゃんと聞こう」となるんですけど。(話を聞いていない人向けの教訓です、ということ)

コミュニケーションが苦手で、反応できない(人)は、逆になってて、90%〜100%を話を聞くことに集中してて、

「自分の反応」とか
「次、何言うか?」

について、意識配分がゼロなんですね(苦笑)だから、反応できない。

それは「要点を押さえてない」から。そういう意識配分になっちゃう、という話なんです。

要点である感情、特に感情フレーズを拾いにいけば、後はどう反応するか?80%~90%でそっちに向けて、(残りの意識で)反応すればいい、という話です。

はい、以上になります。

そういう感じで、すぐにはできないと思うんですけど、「感情に注目する」のは非常に重要なので、忘れずに試してみてください。

では、以上になります。
ありがとうございました。

#047『相手の話に反応するためには?』