どうも、永田です。
今日はコミュ障のとある学生さんについてお話ししようと思います。
僕は去年まで勤めていた研究室があって、そこに明らかにコミュ障の学生さんが1人いました。
仮に、「F君」としましょう。
F君は大学院生です。
博士号を目指す方の大学院生(博士後期課程)で、同級生がいないというか、同学年がいない。
だから、あまりしゃべる相手がいないんですね。
研究室にも私立の大学なんで(学生さんが)たくさんいるんですけど、全員年下で、なかなか喋らない。
飲み会も普通にあるんですけど、飲み会でもひたすら黙っている、というような感じで、明らかにコミュニケーションが苦手でした。
僕も積極的に話しかければ良かったんですけど、研究グループも違うし部屋も違うという形で、疎遠になってました。
そういう彼が、コミュニケーションを改善するために、何から始めたらいいのか?
というのが今日もお話です。
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で、早速いきますが、僕的には
「挨拶が大事」
だと思います。
挨拶とは「人間関係の始まり」で、入口の部分なんです。
挨拶しない相手とは会話が始まらないじゃないですか?
というわけで、そういうところからF 君は実践していったら(うまく)いきますので。
F君の悪い癖だと思うんですけど、黙って研究室に来るし、帰る時にも黙って帰るんで、「いたの?」という空気になってしまいますね。
でも、です。
そこで、まずちゃんと自分から挨拶したら、(きっと)挨拶(が)返ってくる。
喋れないってわけじゃないから、そこで会話が始まるキッカケが普通に出てくると思うんですよね。
研究室にも(学生が)、今、たくさんいたんですが、コミュ力が高めの学生は目上の僕に対してもちゃんと挨拶する、と。
雑談もしてくるってことです。
ま、元気に挨拶されたら、やっぱ贔屓するわけじゃないですけど、可愛がるというか、まぁよく面倒を見るようになると思うんで、やっぱり挨拶って「できる」・「できない」は大きな差になると思います。
というわけで、Fくんはまず、どんな形でもいいので、挨拶しようということです。
(最初は)会釈だけでいいですよね。
本当は声を出したらいいんですけど、まず会釈で挨拶されたら、会釈するとか、近寄ってちょっと目を合わせて(挨拶する)。
それだけでも、かなり違って改善されると思うんです。
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それができるようになったら、次のスモールステップとしては、先ほど言ったような
「声を出す」。
僕もまあまあ大変な思いをしましたので(よく分かるのですが)、声を出そうと思っても、なかなか声が出ない。
「今日は」とか「さようなら」とか「おはようございます」でも、(声を)出そうと思ってもうまく出せないっていうような壁があるので、そこを乗り越えるのが2番目になります。
で、そこを越えて普通に声を出して挨拶が返せるようになったら、今度は
「自分から(挨拶)する」
というフェーズに入ると思います。
職場やクラスメイトに自分から(挨拶を)するってことです。
もう一つのコツとしては、例えば、大学の掃除のおばさん。
おばさんが結構、挨拶してくれるんで、それに対して(挨拶を)返す。
まあ、挨拶を返す義務がないですが、そういう他人みたいな形の人(掃除のおばさんなど)に挨拶できるようになったら、クラスメイトに自然に挨拶するってのはかなり簡単になりますね。
だから、自動的にも挨拶できるようになります。
そうすると、会話の機会が増えて、会話の練習もできるということで、一石二鳥かなと思います。
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というわけで、F 君はまずは挨拶をしようというのがぼくの意見でした。
本日は手短になりますが、以上になります。
では、ありがとうございました。