どうも、永田です。
今日は何を話そうかとメモを見てたんですが、『喋らないキャラからの脱却』っていうテーマがあったんで、それについて話そうと思います。
これ、何で大事かと言うと、もちろんこれを聞いてくれてる人は何かしら会話に苦手意識があると思うんですけど、そうなるとやっぱり発言回数が減る。
喋る回数が減るんで、喋らないっていうのを周りからそういうイメージで見られるようになっちゃうんですね。
学校とか職場でも喋らないなって思われた途端に、周りの人は話さなくなる、と。
そうすると、会話がもとから苦手なのに、さらにハードルがあがるっていう悪循環が発生してしまう。
だから、そうならないためにはどうしたらいいかっていうのを今日お話ししようと思います。
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で、これがどうして大事かってのも分かると思うんですが、僕の身近な例でいい例があったんで紹介したいと思います。
僕が昔勤めていたって言うか、去年まで勤めていた研究室でドクターの学生が一人、全く喋れない学生がいました。
ドクターとは大学院生なんですが、大学院は大学を卒業して、その上にある大学院であって、理系だと大学院に進学する人もそこそこいまして。
で、私立の大学なんですけど、2~3割の人は大学院に進学してますね。
大学院で2年勉強して卒業して就職するのが一般的なコースです。
2年だけじゃなくて、さらに3年あるんですけど、本格的に研究したいって人はそのコースにさらに3年やって、博士論文書いて、博士号を取ります。
その学生も博士課程にいましたんた。
だから、大学院の最初の2年は同級生がいたんで同級生に話しかけてもらって、最低限の会話みたいなのは成立してたんですけど、(同級生たちは)もう卒業しちゃって、1人になっちゃうたんですね。
そうすると、周り大学生で多くて20人いるんですけど、全員年下。
年下っての結構遠慮するから、自分から話しかけない限りは話して来ないっていうのは基本なんですよね。
だから、この人、全然話しかけないから、誰とも話さないで、10~20人いても1年間ほとんど話してる様子はない、と。
僕も、もちろん最初は気を使って話しかけてたんですけど、やっぱり会話が返って来ないってのがあって、だから善意で話す、会話するってのもなんか続かないんですよね…
結局、だから、いじめってわけじゃないんですけど、誰からも話しかけられないようになって、喋らないキャラとして認定されて、そういう感じとして扱われると言うか、そういう空気になる。
で、こうなると話そうと思っても、自分が話しかけにくいっていう感じになるんで。
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これにならないようにするためにはってなるけど、その「イメージを変える」っていう作業が必要。
僕も、20代とかは無口だったんで、そういう感じではあったんですけど。
僕の場合は無口だけど、関わっていた。
何か楽しそうに、しゃべんないけどワイワイやるっていうタイプだったんで、ちょっと違うんですけどね。
よく話す人は「よー」とか「元気?」とかいう感じで(話しかけてくれた)。
会話には加われないけど、楽しい感じだったから。
会話自体は期待されてなかったです。苦笑
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というわけで、喋らないキャラにならないようにするためにはどうすればいいかって話ですけど、シンプルで地味な事なんですけど、
「発言回数を増やすこと」。
例えば、席について座ったら、自分も意識して会話する。
相手も話しかけてくるわけですけど、日常生活、仕事しながらとかだと、別に話す必要性自体はないですよね?
もくもくと作業するっていう。
会話が苦手だとそうなってしまう。
それだと喋らないキャラになる。
一生懸命仕事してたら、喋らないキャラ認定される。
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で、何でもないこと話せばいいって言うんですけど、何でもないことの中にもコツがあって。
それは
「感情が動いた内容」
ですね。
前にお話ししたと思うんですけど、やっぱり感情が動いて発言すると、その内容にもそういう感情の動きが入ってるんで。
聞いてる方もある程度、なんでもないことなんだけど、ちょっと面白い感じで聞いてくれるんで、うまい循環が成立しますね。
どういうこと言えばいいのかってことですが、例えば、美味しいパン屋が近くにあるんで毎週行ってパン買って食うんですけど、
「食べます」
と、それだけ言うと、
「あ、そうですか」
「ふ〜ん」
となって終わるんですけど。
例えば、そこに感情を入れるとしたら、
「すげーうまいパン屋があって、いつも毎週行って頼むんだけど、特に何が好きかっていうと、シナモンロール。シナモンロールのパンが変わってて、シナモンロールの上になんか、チーズが入ったソフトクリームみたいながのってる。すごい美味しくて、毎回頼んでしまうんですよ!」
みたいな話をする、と。(すでにボリュームがありますが、感情がはいれば喋れます)
「甘いパンを食った」という情報だけの話じゃなくて、感情が動いた話になるんで、ちょっとした話なんです。
それについて、ちょっと(たくさん)喋っても、別に違和感ないですよね?
「そんなに良かったんだ?俺も食おうかな?」
みたいな話になるわけだから。
こういうような情報だけじゃなくて、感情が動いた話みたいな形で入っていけばいいですね。
だからそう、日常生活をおくっていて、例えば、「つまずいた」っていう事実だけ話すと、「何で?」ってなるんだけど、「なんでいつもつまずくんだろう?」(とか)、そういう感情を入れて話すと、つまずいた話もできる。
し、「うんこを踏んだ」はびっくりするけど、そういう話をしてもいい。
「ちょっと勘違いしてしまった」みたいな話をしてもいい。
ちょっとした会話の中に感情の動きを掴んで、それを全て言う。
感情の動きが少しでもあったら、全て言ってしまうことが大事だと思います。
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そうすると、仕事しながら何かしら発言してるわけだから、喋らないキャラとはならないはずなんですね。
聞いててもちょっとだけ面白いから、会話が始まるっていうきっかけにもなる、と。
こうやって日常生活をおくる中で、感情の動きを捕まえるっていう作業をしてくと思うと、ちょっとしたことで「話のタネになるな」っていう、そういう循環が生まれるんですね。
話し上手な人の話を聞いても、「こういう感情が動いたから、今こういう話をしてるんだ」っていうのが分かる。
話の内容だけでは、「そういう話なんだ」と(表面的に)昔は聞いてたんですが、今なら(こういう感情が動いたから、こういう話をしようとしたんだっていう)そういう裏側の、発言するきっかけみたいなのも読めて。
さらに相手の気持ちもだんだん細い、「こういう時に感じたんだ」っていうのはだんだん読み取れるようになって、共感力が上がってきますから。
そういう形で発言回数を増やしていくと、喋らないキャラと認定されない。
喋らないキャラから脱却できると思います。
喋らないキャラとして認定されて、そこから、そうじゃないっていうイメージ、固定されたイメージを壊してくって作業は3ヶ月か、それ以上かかるかもしれないんですけど。
ずっとやっていけば、だんだん自分も会話・発言力・共感力が増していくんで。
「感情が動いたことを全てしゃべる」って言う事をやってみてください。
では、以上になります。
ありがとうございました。